コンサートレポート
長野県稲荷山養護学校でコンサートをお届けしました(長野県千曲市)

2025年8月25日、26日の2日間にわたり、文化庁「学校における文化芸術鑑賞・体験推進事業|ユニバーサル公演」を活用して、長野県稲荷山養護学校に「みんなのコンサート」をお届けしました。
今回お届けした「ユニバーサル公演」は文化庁の事業で、“さらに多くの子どもたちが文化芸術に親しみ、文化芸術を通して表現の多様性を認識し、障がいへの理解を深める鑑賞・体験機会を提供すること”を目的としています。(学校における文化芸術鑑賞・体験推進事業のサイトより引用)
小学部・中学部・高等部・医療的ケア教室の全生徒およそ310名を対象に2日間にわたり合計4公演をお届けしました。
五感をフルに使って感じるままに音楽に親しむ時間がはじまりました。



本物の楽器から軽やかな音色が聴こえてくると、さまざまな反応で生徒たちは気持ちを表してくれました。音色に驚く気持ち、楽しくなる気持ち、緊張する気持ち、それぞれの感じ方で音楽と向き合っていきます。




歌声やリズムにあわせて、生徒たちの表現もより豊かになっていきます。
耳だけでなく、目を通して、生徒それぞれの体の中に音が伝わり、自分の中で新しい感情に出会う瞬間が生まれます。





指揮者体験では、自分が持っている感情を自由に出す姿にたくさんの歓声と拍手がおくられていました。





音楽が身近になっていくことで、より感じるままに音に触れて刺激を吸収していきます。
そして、誰かと一緒に音楽を共有することで、人とのつながりが深くなります。
コンサートを通して、それぞれが持つ“できる力”を伸ばす機会になりました。

障害の有無にかかわらず、同じ空間で音楽に触れること。それは個々の想像力を広げる可能性に満ちた特別な空間です。
コンサートの最後まで先生方も生徒たちと一緒にコンサートを楽しんでいただきました。
長野県稲荷山養護学校の皆さま、ありがとうございました!

みんなのことばは、プロの音楽家とともに、参加型クラシックプログラムを通して
子どもの心を育てる活動をするNPO法人です。
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