コンサートレポート
神戸市立南五葉小学校でコンサートをお届けしました(兵庫県神戸市)

2026年6月4日、文化庁「学校における文化芸術鑑賞・体験推進事業|芸術家の派遣・ユニバーサル公演」を活用して、神戸市立南五葉小学校に「みんなのコンサート」をお届けしました。
これまで実施されている「学校における文化芸術鑑賞・体験推進事業」の中で、障がいの有無にかかわらず、子供たちが文化芸術に触れ、親しむことができる機会を確保し、子供たちの多様な成長につなげるとともに、文化芸術を通して表現の多様性を認識し、障がいへの理解を深めることを目指します。(学校における文化芸術鑑賞・体験推進事業・舞台芸術等総合支援事業 のサイトより引用)
神戸市立南五葉小学校では、1・2年生98名、3・4年生90名、5・6年生83名を対象に、学年ごと全3回の公演を開催しました。
クラシック音楽の生演奏をはじめ、楽器紹介や発声とうたのワークショップ、リクエスト曲の合唱、指揮者体験など、児童たちが音楽を全身で楽しめる時間をお届けしました。


コンサートが始まると、体育館には軽やかな音色が響き渡ります。
どの学年も、最初の一曲から自然と笑顔に包まれ、演奏するアーティストの姿や表情を見つめながら、音楽の世界へ引き込まれていきました。
低学年の児童たちは、とにかく元気いっぱい。
演奏が終わるたびに「すごい!」「きれい!」と素直な感想を届けてくれたり、楽器を見ながら友達と話したりと、それぞれの感じた気持ちを自由に表現していました。


一方、高学年の児童たちは、アーティストが入場すると大きな拍手と歓声で迎え、演奏が始まると会場は一転、静かな空気に包まれます。
一音一音に耳を澄ませ、演奏する姿や指先の動きまでじっと見つめる様子から、音楽を自分なりに受け止めようとする姿勢が伝わってきました。



演奏だけでなく、作曲家がどんな思いで曲を書いたのかも紹介。
「どんな気持ちが込められていると思う?」
そんな問いかけに、児童たちはそれぞれの経験を重ねながら音楽を感じていきます。
言葉にしなくても、じっと考え込む表情や、演奏を聴きながらうなずく姿。
曲の背景を知ることで、音だけでは見えなかった世界が少しずつ広がっていく時間となりました。

発声とうたのワークショップでは、姿勢や息の吸い方だけでなく、表情や気持ちによって声の響きが変わることを体験しました。
「楽しいこと」や「好きなもの」を思い浮かべながら声を出してみると、児童たちの歌声はさらにのびやかに。


ワークショップのあとは、生演奏に合わせて各学年のリクエスト曲を大合唱。
体育館いっぱいに広がる歌声に、先生方からは「ブラボー!」のかけ声が送られ、児童同士でも「ブラボー!」と声を掛け合う姿が見られました。
音楽を通して、お互いを認め合い、喜びを分かち合うあたたかな時間でした。

指揮者体験ワークショップでは、最初に指揮者の役割やアーティストと呼吸を合わせる方法をみんなで練習。
いざ指揮台に立つと、一人ひとりが自分らしいテンポや表現で演奏をリードしてくれました。


演奏を終えるたびに送られる大きな拍手や「頑張れ!」「ブラボー!」という声援。
前に立つ児童だけでなく、座席で一緒に腕を動かしながら指揮を楽しむ児童の姿もあり、会場全体が一つになって音楽をつくり上げていました。





最後の演奏では、児童たちも手拍子で参加。
強く打ったり、やさしく打ったり、自分なりにリズムを感じながらアーティストと一緒に演奏を楽しみました。




アンコールでは、アーティストが児童たちのすぐ近くまで歩み寄り、目を合わせながら演奏を披露。
体を揺らしたり、手拍子をしたり、笑顔で音楽に応えたりと、一人ひとりが自分らしい方法で音楽を楽しむ姿が体育館いっぱいに広がりました。


音楽には、「こう感じるのが正解」という答えはありません。
感じたことを自由に表現し、仲間と喜びを分かち合いながら、本物の音楽にふれる時間となりました。
神戸市立南五葉小学校の皆さん、ありがとうございました!

みんなのことばは、プロの音楽家とともに、参加型クラシックプログラムを通して
子どもの心を育てる活動をするNPO法人です。
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