コンサートレポート
京都市立大宅中学校でコンサートをお届けしました(京都府京都市)

2026年6月15日、文化庁「学校における文化芸術鑑賞・体験推進事業|芸術家の派遣・ユニバーサル公演」を活用して、京都市立大宅中学校に「みんなのコンサート」をお届けしました。
これまで実施されている「学校における文化芸術鑑賞・体験推進事業」の中で、障がいの有無にかかわらず、子供たちが文化芸術に触れ、親しむことができる機会を確保し、子供たちの多様な成長につなげるとともに、文化芸術を通して表現の多様性を認識し、障がいへの理解を深めることを目指します。(学校における文化芸術鑑賞・体験推進事業・舞台芸術等総合支援事業 のサイトより引用)
京都市立大宅中学校では、1年生73名、3年生86名、2年生105名を対象に、学年ごと全3回の公演を開催。
2024年に続いて2回目となるコンサートをお届けしました。
演奏を聴くだけではなく、発声とうたのワークショップや指揮者体験を通して、生徒たちが音楽を体いっぱいで感じられる時間となりました。

元気な拍手や歓声で迎えてくれる学年、少し緊張した表情で静かに演奏を待つ学年、
友達と「何が始まるんだろう」と話しながら楽しみにしている学年。
本格的なクラシック音楽に初めて触れる生徒もいる中、それぞれ違った空気でコンサートが始まりました。

2年生の公演では、司会者の問いかけや演奏を聴きながら、隣の友達と「どう思った?」「こんなふうに聞こえたね」と自然に言葉を交わす姿が見られました。
一方、3年生は落ち着いた雰囲気でコンサートが始まりました。
最初は少し緊張した表情で演奏を見つめていましたが、曲が進むにつれて少しずつ表情がやわらぎ、アーティストの演奏や司会のお話に自然と引き込まれていきます。


ベートーヴェンの『運命』では、作曲家がどんな思いでこの曲を書いたのかを紹介。
演奏後には、「怒られているみたい」「叫んでいる感じ」「怖い雰囲気がした」など、それぞれが感じたことを言葉にしてくれました。
「感じ方は一人ひとり違っていい。」
そんなメッセージを受け取りながら、生徒たちは自分なりの答えを見つけているようでした。

司会・うたのギャリー(上尾和音)による発声とうたのワークショップでは、お互いの姿勢を見合いながら、「できてる?」「両手はこの位置だね」と確認し合う場面もありました。
各学年で姿勢や息の使い方を学び、そのあとにそれぞれのリクエスト曲を生演奏に合わせて歌いました。
最初の少し照れた様子から変わり、一人ひとりが自分の声で歌おうとする姿が見られました。

指揮者体験では、最初は手を挙げる生徒が少なく、前に出ることへの恥ずかしさも感じられました。
それでも勇気を出して指揮棒を握った生徒には、会場中から大きな拍手と「ブラボー!」の声が送られます。
座っている生徒たちも温かいまなざしで見守り、仲間の挑戦を応援する空気が体育館いっぱいに広がりました。


体験を終えた生徒からは、「楽しかった」「少し難しかった」という感想も聞かれ、アーティストと呼吸を合わせて一つの音楽をつくる貴重な経験となりました。


最後の演奏曲では、手拍子で演奏に参加し、音楽に合わせて自然とリズムを刻む姿も見られました。
中学生は、幼い子どもたちのように大きく気持ちを表現することは少ないかもしれません。
それでも、音楽を聴き、自分なりに考え、感じたことを言葉や歌声、拍手で少しずつ表現していく姿には、この年代ならではの豊かな心の動きがありました。


音楽を通して心が動き、仲間と笑い合い、同じ時間を分かち合うこと。
そのひとつの体験が、生徒たちのこれからにつながる大切な時間になりました。
京都市立大宅中学校の皆さん、ありがとうございました!

みんなのことばは、プロの音楽家とともに、参加型クラシックプログラムを通して
子どもの心を育てる活動をするNPO法人です。
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