コンサートレポート
松山市立北条小学校でコンサートをお届けしました(愛媛県松山市)

2026年7月2日、文化庁「学校における文化芸術鑑賞・体験推進事業|芸術家の派遣・ユニバーサル公演」を活用して、松山市立北条小学校に「みんなのコンサート」をお届けしました。
これまで実施されている「学校における文化芸術鑑賞・体験推進事業」の中で、障がいの有無にかかわらず、子供たちが文化芸術に触れ、親しむことができる機会を確保し、子供たちの多様な成長につなげるとともに、文化芸術を通して表現の多様性を認識し、障がいへの理解を深めることを目指します。(学校における文化芸術鑑賞・体験推進事業・舞台芸術等総合支援事業 のサイトより引用)

この日は1〜6年生約360名を対象に、3回に分けてコンサートを開催しました。
コンサートが始まると、元気なあいさつや拍手でアーティストを迎えてくれた児童たち。
最初の一音が響くと、それまでのにぎやかな空気が変わり、演奏する姿や楽器の音色に自然と引き込まれていきます。

低学年は驚いた気持ちをそのまま声にし、高学年はじっと耳を澄ませながら音楽の世界に入り込むなど、表現の仕方はさまざま。

楽器紹介では、それぞれの楽器の特徴や音色の違いを体感。
「音が高い!」「こっちは大きい!」「きれいな音!」
聞こえた音をそのまま言葉にしたり、お友達と顔を見合わせて笑ったり、一人ひとりが新しい発見を楽しんでいました。
一つひとつの音色の違いを知ることで、子どもたちにとって楽器が少し身近な存在になっていきました。

『運命』の演奏では、作曲家ベートーヴェンのお話を聞いたあと、特徴的なメロディーをどう感じたかをみんなで考えます。
「階段を上っているみたい。」
「ありがとうって言っているみたい。」
「何か怖い感じ。」
「誰かが近づいてきている!」
同じ音楽を聴いていても、感じ方は人それぞれ。
「全部正解。」
その言葉にうなずきながら、、自分の感じたことを安心して伝える児童たちの姿がありました。

発声と歌のワークショップでは、姿勢や息の使い方だけでなく、表情によって声がどう変わるかも体験しました。
悲しい顔、うれしい顔、驚いた顔…。
全身を使って思い切り表現する児童たちに、会場いっぱいに笑顔と笑い声が広がりました。

ワークショップで思い切り表現したあとは、一転して真剣な表情でリクエスト曲を大合唱。
元気いっぱいの歌声から、やさしく歌う場面まで、生演奏に合わせて美しいハーモニーを響かせます。
先生方からの「ブラボー!」の声に、児童たちは飛び跳ねるほどの笑顔を見せてくれました。

指揮者体験では、多くの児童が手を挙げ、お友達の演奏には大きな拍手と「ブラボー!」が送られました。
前に立った友達を応援しながら、自分も席で一緒に腕を動かす児童たち。
たくさんのブラボーと拍手が会場を包み、一人ひとりの挑戦をみんなでたたえ合う時間となりました。






最後の曲では、全員が手拍子で演奏に参加。
音の大きさや速さを工夫しながら、アーティストと一緒に一つの音楽をつくり上げました。


コンサートの最後には、
「初めて生のクラシックを聴いて迫力に感動しました。」
「近くで演奏を聴いて、音の力強さを感じました。」
という感想もいただきました。

本物の音楽に触れることは、演奏を聴くだけではありません。




感じたことを自由に言葉にし、お友達と伝え合い、一緒に歌い、一緒に音楽をつくること。
その一つひとつの体験が、自分らしく感じることの楽しさや、人と心を通わせる喜びを育む時間となりました。
松山市立北条小学校の皆さん、ありがとうございました!

みんなのことばは、プロの音楽家とともに、参加型クラシックプログラムを通して
子どもの心を育てる活動をするNPO法人です。
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