大崎市立古川西中学校で中学生向けコンサート&ワークショップ(宮城県大崎市)

生演奏の魅力をたっぷり体験

12月13日は、宮城県大崎市立古川西中学校に「みんなのコンサート」をお届けしました。

今回のコンサートは文化庁が今年度から新たにスタートした令和4年度文化芸術による子供育成推進事業「ユニバーサル公演事業」で開催されたもの。

これまで実施されている「文化芸術による子供育成推進事業」の中で、“更に多くの子どもたちが文化芸術に親しみ、文化芸術を通して表現の多様性を認識し、障がいへの理解を深める鑑賞・体験機会を提供すること”(文化芸術による子供育成推進事業のサイトより引用)を目的としておこなわれました。

まわりを田んぼに囲まれ、広々とした場所に佇む古川西中学校。

朝晩はピリッとする冷え込みの大崎市でしたが、コンサート開始時刻までには暖かくなり天気は快晴、すっきりとした青空が広がりました。

今回のコンサートは感染症対策としてアーティストと生徒さんの距離を十分に確保し、歌唱の際は生徒さんたちの間隔も空けるなどして、コンサートをおこないました。

会場となる体育館にちょっぴり緊張の面持ちで集まった生徒さんたち。

でもキラキラと輝くようなドレスやタキシードに身を包んだアーティストたちが入場すると、体育館の空気が少しずつ暖まり始めます。

そして音楽専科の松川先生からのリクエスト曲「四季より『春』」の演奏が始まると、集中して演奏に聞きいる生徒のみなさん。

この曲、じつは授業中にCDで鑑賞した曲。

教室のなかでスピーカーから聞こえた音と体育館に響く生の演奏との違いを楽しんでくれた様子でした。

その後演奏された「交響曲第5番『運命』より 第1楽章」では、みなさん一度は聞いたことのある有名なフレーズに、いままで下を向いていた生徒さんの視線もアーティストたちに向けられます。

そして、司会のギャリーが高音で歌った曲では、生徒さんたちが少し驚いた表情を見せ、となりのお友だちと顔を見合わせる場面も。

みなさん、熱唱するギャリーにくぎづけになりました。

みんなで音楽を体験してみます!

ギャリーが歌ったあとは、生徒さんたちが声を出してみる番です。

今まで座って聞いていたところから全員で立ち上がり、姿勢と息の出し方を練習したら、ハレルヤの音でパートごとに発声です。

みなさん、初めてながらも一生懸命に声を出してくれました。

発声練習が終わり次に演奏されたのは、学校での歌唱が解禁になった秋から学生さんたちが練習を重ねてきた曲。

習得したばかりの発声のポイントを盛り込みながらみんなで合唱し、そのきれいな歌声を会場いっぱいに響かせました。

その後は、指揮者体験にトライ!

アーティストの前に立ち、3名の生徒さんがそれぞれ個性豊かに演奏をリード。

みなさん堂々と指揮をすることができました。

そして最後は「ラデツキー行進曲」に、生徒さん全員で拍手で演奏に参加。

手でたたいて出す音に強弱を上手につけながらアーティストとの共演を楽しみ、コンサートは終了しました。

コンサート終了後、1年生の女子生徒たちが控室に来てくれました。

ドキドキしながらも「ありがとうございました」と何度も伝えてくれる姿に、アーティストはもちろんみんことスタッフ全員、心が温かくなりました。

今回のユニバーサル公演は2回シリーズ。次回は年明け1月に、また古川西中学校にうかがいます。

古川西中学校のみなさま、またお会いしましょう!

今回訪問したアーティスト

音楽専科の松川先生(中央)とともに

フルート:谷田 圭菜好
ヴァイオリン:須藤 はるな
ヴァイオリン:中村 響子
チェロ:ヨコミゾヒロユキ
司会:上尾 和音

このコンサートを担当したのは…

髙山 和己(たかやま かずみ) 
2022年にみんこと事務局に加わりました。前職は高校の音楽の先生。
子どもたちが自由に音楽を楽しみ、思うがままの反応ができる「みんなのコンサート」を、たくさんの子どもたちに体験してほしい!
打楽器や作編曲を専門に、自身も音楽活動を行っています。

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