
学校での公演(文化庁事業)
みんなのことばでは、小学校・中学校・高等学校・特別支援学校等でのコンサートの開催は、全国問わず文化庁事業のご活用をおすすめしています。
出演料・交通費など開催に必要な費用を文化庁が支援するため、学校の負担がなく開催することが可能です。
文化庁「学校における文化芸術鑑賞・体験推進事業」とは?
文化庁がおこなっている「学校における文化芸術鑑賞・体験推進事業」は、
小学校・中学校等に文化芸術団体又は個人や少人数の芸術家を派遣し、子供たちに対し質の高い文化芸術を鑑賞・体験する機会を確保するとともに、芸術家による表現手法を用いた計画的・継続的なワークショップ等を実施する事業です。
子供たちの豊かな創造力・想像力や、思考力、コミュニケーション能力などを養うとともに、将来の芸術家や観客層を育成し、優れた文化芸術の創造につなげることを目的としています。
文化庁|学校における文化芸術鑑賞・体験推進事業 より
です。
出演料・交通費など開催に必要な費用を文化庁が支援するため、コンサートやワークショップを、学校の負担がなく開催することができます。
「みんなのコンサート」開催に活用できる事業
令和7年度の開催で「みんなのコンサート」の開催に活用できる事業として、2024年9月現在、2つご案内しています。
- 芸術家の派遣<学校申請方式>
- コミュニケーション能力向上<学校申請方式>
- ユニバーサル公演 NEW
事業の違いは、こちらをご覧ください。
「みんなのコンサート」とは?
文化庁事業を活用して開催できる「みんなのコンサート」について紹介します。
フルート、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、司会の5名による参加型クラシックコンサートです。小編成なので、体育館だけではなく、教室や音楽室等でも開催することができます。
音楽を耳で聴くだけではなく、パフォーマンスを目で見て、音の振動を肌で感じながら体験できます。また、司会による曲や楽器の紹介、指揮者体験のワークショップや声楽家による歌唱指導など、年齢を問わず「聴く・観る・歌う・学ぶ・触れる・動く」といった要素を通して体験学習ができるプログラムです。
演奏するアーティスト
みんなのことばで活躍するアーティストは、音楽大学を卒業し、多方面で活躍するプロの音楽家たちです。
団体は2009年より、未就学児から高校生まで年間100公演以上、これまで12万人以上の子どもたちにクラシックを使ったプログラムを届けている、子どもに音楽を届けるプロフェッショナルです。
幼稚園・保育園以外にも、小学校、中学校、特別支援学校での経験も豊富なので、対象に合わせて最適なプログラムをお届けできます。
文化庁事業は令和4年度より毎年、文化庁事業に参画し、公演をおこなっています。
実施するプログラム
スタンダードなプログラムは45分間です。プログラムは、耳なじみのあるクラシックを中心として構成されていますが、校歌などオリジナル曲を含むリクエストにもお応えしています。
また、対象となる年齢・編成・開催の目的によって、休憩を含めた90分公演にしてレクチャーやワークショップを多めにするなど、アレンジが可能です。
それぞれの文化庁事業の違い
「みんなのコンサート」に活用できる、3つの事業の違いを説明します。
事業の概要
実施校が実施を希望する個人又は少人数の芸術家が実施校を訪れ、児童・生徒を対象に、文化芸術に関する講話、実技披露、実技指導を行います。(令和7年度実施校募集要領より)
芸術家を学校に派遣し、芸術家の表現手法を取り入れた計画的・継続的なワークショップを実施します。児童・生徒が協働して正解のない課題に創造的・創作的に取り組む活動を通して、コミュニケーション能力の育成を図ります。(令和7年度実施校募集要領より)
⽂化庁の採択を受けた芸術団体が学校に赴き、子供たちがより身近に芸術に触れ、表現の多様性を体感する機会を提供します。(令和7年度実施校募集要領より)
活用できる学校
小学校、中学校、義務教育学校、特別⽀援学校(小学部、中学部、⾼等部)、中等教育学校、⾼等学校
※より多くの子どもが体験できるような計画が望まれます。
小学校、中学校、義務教育学校、特別⽀援学校(小学部、中学部、⾼等部)、中等教育学校、⾼等学校
※1グループ(同一の児童・生徒を対象)に対して3回以上ワークショップを行うことが条件です。
公立・私立を問わず、⼩学校・中学校・義務教育学校・中等教育学校(前期課程)・特別⽀援学校(⼩学部・中学部・⾼等部)
※特別支援学校・特別支援学級を含む実施が優先的に採択されます。
申請
学校と希望する芸術家や団体(みんなのことば)で、先に日程・対象・内容を決定の上、学校より文化庁に申請します。
1日3公演×3回まで実施が可能です。(同じ対象で複数回、すべて対象を変えて3日間で最大合計9公演も可能)
学校と希望する芸術家や団体(みんなのことば)で、先に日程・対象・内容を決定の上、学校より文化庁に申請します。
合計12回の実施が可能ですが、1グループ(同一の児童・生徒を対象)に対して3回以上ワークショップを行うことが条件です。
学校側で採択団体より芸術家を選択し、希望の日程を添えて、文化庁に申請します。
みんなのことばの場合、対象を変えて5公演まで実施が可能です。
採択
採択を受けたら、申請通りの内容で実施できます。不採択となる場合もあります。
採択を受けたら、申請通りの内容で実施できます。不採択となる場合もあります。
採択の際に実施団体が決定します。実施団体の中から、みんなのことば以外の実施となる場合があります。不採択となる場合もあります。
終了報告
学校より報告書を文化庁に提出いただきます。
学校より報告書を文化庁に提出いただきます。
報告は実施団体よりおこないます。
事業を活用した、学校での公演ヒント
子どもたちの文化芸術の体験の機会となれば、全校イベントの他、授業内でも活用できます。ただし、部活動や専攻クラスのみの指導強化等が目的のものには活用できません。
「芸術家の派遣」は、より多くの子どもが体験できる企画(全校で、他校との合同開催、対象を変えた複数公演など)が望まれます。
「コミュニケーション能力向上」は、1グループあたりの体験を深め、より参加型のワークショップをおこなう企画に向いています。
「ユニバーサル公演」は、クラスや学年など、少人数での体験が可能です。
活用の一例
体育館で、音楽鑑賞会

特別支援学級を対象とした教室でのコンサート

これまで開催した学校公演
文化庁事業を活用した学校公演のコンサートレポートを紹介します。
開催した学校からの感想
学校公演で届いた感想を紹介します。
フルート・ヴァイオリン・ヴィオラ・チェロの美しい四重奏を聴くことができました。また、指揮者体験、リクエストソングの演奏など、離島ではなかなか味わうことのできない体験でした。本物の演奏に加えて、ベートーベンの「運命」が作られた経緯、モーツアルトのオペラなど、音楽の世界に引き込まれるお話も素晴らしかったです。クラシックを身近に感じられたこと、また子ども達が手をたたいたり、自由に笑ったりする雰囲気をつくって下さったことに感謝しています。ありがとうございました。
竹富町立大原小学校(沖縄県) ロペス先生より
何よりも生徒の楽しそうな、わくわくしている顔が見られたのがうれしかったです。教室に戻った後の、生徒たちの満ち足りた顔や、「あの曲よかったよね」や「あの演奏者さんの動きがすごかったよね」など、普段音楽に触れない子たちが話題に出して楽しんでいた様子もよかったです。コンサートの後も尾を引くほど、心に残っていたように思います。それだけでなく私たち教員にとっても心休まる、学びの多い時間を過ごさせていただきました。こんなにも楽しいコンサートは本当に久しぶりで、感謝の言葉しかありません。
聖和女子学院中学校(長崎県佐世保市)の先生より
生徒たちが普段なかなか聞くことができないクラシック生演奏をそれぞれの形で楽しむ様子に大満足です。「魔王」や「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」を聞いているときの生徒の様子が印象的でした。いつもしない表情や体の動きなど音楽を楽しむ様子が至る所にありました。とても貴重な体験をありがとうございました。
特別支援学校(東京都)の先生より
低学年から高学年まで幅広い学年の子が音楽に親しむことができ、体験型でコンサートを楽しめる工夫がありました。音楽の楽しさを子どもたちが感じることができました。悪天候のために静かに演奏を聴かせる状況ではなかったにもかかわらず、極上の演奏を聴かせていただき、ありがとうございました。子どもだけでなく、職員も感動していました。私はコンサートの後で、心に残った曲「ユーモレスク」をヘビーローテーションで聴いています。上尾さんのMCにも感服しました。最幸でブラボーなコンサートでした。ありがとうございました。
公立小学校の先生より
本物のプロの演奏は本当に素晴らしかったです。フルートの音、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロの一つ一つの楽器の音もよく伝わってきて、子どもたちの心に残り、一生の宝になったことと思います。指揮者体験も校歌演奏も貴重な時間となりました。ありがとうございました。地域の方、保護者の方も大絶賛でした。もっとたくさん友達を連れてくればよかった、毎年聴きたいという声を数多くいただきました。とにかく、祇園小学校には毎年来てください。熱望しております。
佐世保市立祇園小学校 教頭 宮地先生より
届いた感想を記事でも紹介しています
募集要領と応募様式
それぞれ、文化庁のサイトからダウンロードができます。
資料のダウンロード
現在実施校を募集中の事業において、校内で共有いただけるA4の資料をご用意しました。ダウンロードしてご活用ください。
お問い合わせ
まずは、お気軽にお問い合わせください。
お問い合わせは

NPO法人みんなのことば
電話:03-3770-4266(平日10:00~18:00)