言問幼稚園で子ども向けコンサート(東京都墨田区)

3月1日は言問幼稚園に「みんなのコンサート」をお届けしました。

言問幼稚園では正課プログラムとして年中さんは音楽体験教室「おとあそび」を、年長さんはミニコンサート「おんがくかい」を、年間通して導入しています。

今回のコンサートはその1年間の締めくくりとして、そしてひな祭りが近いことから「ひな祭りコンサート」と題して開催されました。

当日は子どもたちと一緒に音楽を楽しんできた正課プログラムの先生たちが集まり、とってもリラックスした雰囲気のコンサートとなりました。

ここ数年はコロナ感染症対策として学年別にコンサートをおこなっていましたが、久しぶりに年中、年長さん全員一緒に参加した今回のコンサート。

子どもたちは互いに手を振り合ったり、声を掛け合ったりしながら、みんな笑顔でホールに集まります。

そして、なつき先生が登場してコンサートがスタート。

「みんなどんな楽器の先生が1年間来たか、覚えてるかな?」

「覚えてるー!」

「フルートの先生!」「チェロの先生!」

さすが音楽の体験を積み重ねてきている言問幼稚園の子どもたち、答えがすぐに返ってきます。

コンサート最初の曲「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」の演奏では、その軽やかなメロディーにみんなじっと耳を傾けます。

そして演奏が終わるやいなや、会場から「すごかったー!」の声。

その後演奏されたヴァイオリンのソロが印象的な「チャルダッシュ」には「小さい音と大きな音が両方聞こえた!」と大きな声で感想を伝えてくれた園児さんもいました。

子どもに人気の曲も演奏されました。

その一度は聴いたことのあるメロディーに会場が盛り上がり、自然と重なり合ったみんなの歌声がホールいっぱいに広がります。

元気に歌ったあとは、心を少し静かにおちつかせます。

「たくさんの楽器が一緒に演奏するのはアンサンブルだよね。今度の曲は楽器が1つずつどんな音がするのか、よく耳をすまして聞いてみて」

子どもたちになつき先生がそう語りかけ、演奏されたのは「G線上のアリア」。

アーティスト4人それぞれが奏でる音が重なり合って作られるハーモニーに、みんなしっとりと聞き入っている様子でした。

最後は、子どもたちが手を楽器にして演奏に参加する「ラデツキー行進曲」。

会場のみんなでアーティストと共演です。

子どもたちはたたく手にうまく強弱をつけて、音楽の体験をたっぷりと味わってくれました。

コンサートの最後はアンコールで締めくくり。

「カルメンより闘牛士」の曲にノリノリな子どもたち。

膝立ちしながら身を乗り出して拍手をしたり、身体を横や縦に振りながら楽しんでくれたりと、みんなそれぞれ音楽に対する想いを全身で表現してくれました。

「音楽には楽しい、きれい、うっとり、いろんな気持ちが入っていると感じました」とコンサート終了後、園長の小林先生が子どもたちにお話くださいました。

そしてみんことスタッフには「『G線上のアリア』や『カルメン』などの演目も、子どもたちは楽しんでいましたよ」と振り返ってくださいました。

子どもたちが1年間楽しんだ正課プログラム「おとあそび」や「おんがくかい」とは少し違った、名曲の演奏を含めたクラシックコンサートを楽しんでもらった今回のコンサート。

言問幼稚園のみなさま、ありがとうございました。

今回訪問したアーティスト

フルート:ようこ先生(菊池 洋子)
ヴァイオリン:はるな先生(須藤 はるな)
ヴィオラ:ゆうき先生(小倉 勇樹)
チェロ: あゆみ先生(末永 亜裕美)
司会:なつき先生(坂本 夏樹)

このコンサートを担当したのは…

髙山 和己(たかやま かずみ) 
2022年にみんこと事務局に加わりました。前職は高校の音楽の先生。
子どもたちが自由に音楽を楽しみ、思うがままの反応ができる「みんなのコンサート」を、たくさんの子どもたちに体験してほしい!
打楽器や作編曲を専門に、自身も音楽活動を行っています。

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