これぞクラシック界のオールスター戦!100万ドル・トリオを聴く

10月21日(月)のHAPON Morning Lounge、BGMテーマは「これぞクラシック界のオールスター戦!100万ドル・トリオを聴く」です。

HAPON Morning Loungeは、毎週月曜日の朝、シェアオフィスのHAPON新宿とNPOみんなのことばがお届けしています。
新宿近郊の方、乗り換えで使っているよ!という方、月曜日はちょっと早起きをして、心にゆとりのある1週間のスタートをHAPON新宿でお過ごしください。

▼21日(月)のBGMの解説は、こちらをご覧ください。

ラヴェル&チャイコフスキー『ピアノ三重奏曲』

秋もだいぶ深まってきた感のある今日この頃。
スポーツの世界では、日本プロ野球界もクラマックスシリーズに突入し連日熱戦が繰り広げられている。最後まで勝ち残ってきた強豪チームが負けたら終わりの真剣勝負に挑むプレーオフは本当の意味でのオールスター・ゲームと言えよう。

かつてクラシック界にも世界最高の奏者が結集し、その技を余すところなくぶつけあい火花を散らしたグループがいた。それこそが今回紹介する『100万ドル・トリオ』である。

100万ドルというのは3人のギャラからついたあだ名である。ということは1人あたま…いちじゅうひゃくせんまん…という具合に、実力もギャラも世界最高の3人が集まった超人グループなのである。その3人とは、当時のピアノ界では貴公子の名をほしいままにした帝王・ルビンシュタイン、ヴァイオリン史上最高のテクニシャン・ハイフェッツ、ベルリンフィルのソロ首席やソリストとして指揮者フルトベングラーからも絶大な支持をうけたチェロの巨匠・ピアティゴルスキーの三人である。 もはや、スターの域を超えた『超人』たちの集まりである。ポップスの世界に例えるなら、マイケル・ジャクソンとポール・マッカートニーとエリック・クラプトンが同じステージに立つようなものである。

そんな個性も実力も規格外の3人、アンサンブルなんて小さいことは気にしない。豪快でスケールの大きな音楽を聴かせてくれる。決して緻密ではないが、お互いの個性をぶつけあい火花散らしあう演奏はまさに『競演』の名にふさわしい。 今回はその数あるレコードのなかから、その技巧と音楽が豪華絢爛・空前のスケールで繰り広げられるラヴェルとチャイコフスキーのトリオ作品をお聴きいただきたい。 連日の台風をも吹き飛ばす、音楽界のハリケーン『100万ドルトリオ』を聴かずして芸術の秋は語れまい!

NPOみんなのことば アートマネージャー
ヨコミゾヒロユキ

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