【御礼】南三陸町へ救援物資をお届けしました

NPOみんなのことば では、被災地救援活動のひとつとして、たくさんの方のご協力のもと救援物資をお届けしました。その報告と御礼です。


(代表の渡邊が3月22日に南三陸町へ行ってまいりました。以下はその時の報告とご協力いただいた方への御礼です。現地の状況は3月22日時点のものとしてご覧ください。避難所での状況・必要とされているものは日々刻々と変わっております。)

3月15日に声をかけさせていただいた物資収集は、まだ公共機関で物資受付をしていなかったこともあり、数日間の声かけだったにも関わらず本当にたくさんの方に協力をしていただきました。

千葉と東京2カ所に拠点を置き、物資の収集をおこないました。

千葉は15日のみの受付だったにも関わらず200箱以上、東京の拠点にも数日間で200箱以上の物資が集まりました。衣料品の他、すぐに買い物に行ってくださった方も多く、新品の下着・靴下、紙おむつ、粉ミルクなど、日々必要とされている物資が次々に届きました。

いただいた物資は、千葉・東京それぞれ8名前後の方のご協力をいただき、すべて男女、サイズなど細かく仕分けされ、カメラマンの野澤亘伸さんが3月16日に第1便として南三陸町へ届けてくださいました。

物資仕分けのようす

また、その後先日3月22日に第2便として野澤さん、渡邊、ドライバーとして快くトラックの手配から協力してくれた鈴木浩康さんの3人で、2トントラックに物資を積んで、再び南三陸町へ行ってきました。

まだ東北道が開通していなかったため、NPOみんなのことばでトラックの緊急車両許可証を取り、東北道を使って行ってきました。特に福島あたりには数百メートルごとに歪みや段差があり、地震の大きさを改めて感じました。

南三陸町の様子は、皆様がテレビでご覧になっている通りです。海岸線が見えない場所から、骨組みだけになった4階建ての建物、ゆがんで潰れた車、家の屋根、畳など町のすべてのものが瓦礫になった景色が360度ありました。養殖されていたであろう牡蠣の殻もたくさん落ちていました。海辺にあったチリ津波の記念公園も壊滅状態でした。静かな湾、牡蠣の養殖、新しい家並み、海辺の公園・・・夕日もきれいな美しい町だったのだと思います。あまりに非現実的な光景に、正直どんな感情でもなく、涙が出るわけでもなく、ただただ頭が真っ白になってしまいました。

南三陸町の光景
南三陸町の光景

避難所は3箇所行ってきました。避難所本部となる総合体育館には膨大な量の物資が日々届いているようなのですが、避難所同士の連絡手段、交通手段やガソリンが不足していて、効率よく分配できていない様子でした。
皆さまからいただいた物資は、直接志津川高校へお持ちしたところ、20名ほどの方が受け取りに出てきてこられ、箱に書いてある“下着”“電池”“生理用品”などの文字を見て「欲しいものを届けてくださってありがとうございます」と言っていただきました。

毎日水が届くようですが、まだ量が足りないそうで、学校のプールの水をトイレの排水に使っているようです。洗濯ができないため、下着は本当に嬉しい、とおっしゃっていました。食事は自衛隊の炊き出しですが、毎日汁物とごはんなので、変化のつけられるふりかけやごま塩も喜ばれました。

震災からまもなく2週間が経つので、親戚の方の家などへ移ったりして、避難民の数は少しずつ減ってきているようですが、まだ南三陸町では9000人以上の人が避難生活を送っているそうです。

総合体育館にまとめられている大量の物資も、今回お持ちした中にあった数百枚の下着も、おそらく分配したらまだまだ足りないでしょう。また、南三陸町以外の避難所は、もっと物資が届いていないところもあると思います。

3月17日頃より、東京都ほか、いくつかの公共団体で物資収集が始まりました。今回ご協力いただいてまだ届けられていない物資はまだ200箱弱あります。皆さまのお気持ちが無駄にならないよう、そして現地の方たちへ確実に、少しでも早くお届けできるよう、他団体にもご協力いただけることになっております。

最後に、物資の収集、運搬、仕分けに素早く、そして明るく、パワフルなチームワークで快くご協力いただいたすべての皆様、千葉・ユーカリが丘の皆様、東京の皆様、SAPジャパン株式会社様、株式会社アクト・テクニカルサポート様、テス株式会社様、グローリオ十条管理組合様に心から感謝申し上げるとともに、皆様の想いはすべて確実にお届けすることをお約束いたします!

まだ関東でも余震、停電、原発と落ち着かない日々が続きますが、どうかお体に気をつけて、笑顔で毎日をお過ごしください。避難所の子どもたちが元気な笑顔でジャングルジムを登っている姿を見て“笑顔はまわりを元気にする!”と改めて感じました。
南三陸町はじめ、被災地の亡くなった方のご冥福、避難している方、そのご家族ご友人の方の笑顔と元気、そして1日も早い復興に心からの祈りを込めて。

3月22日 NPOみんなのことば 代表 渡邊 悠子

【追記 4月1日】

3月30日、第3便として特定非営利活動法人チャリティ・プラットフォームさんのご協力のもと、公益社団法人Civic Forceさんが南三陸町の歌津中学校に届けてくださいました。

そのときのようすがチャリティー・プラットフォームさんのブログに掲載されていますので、紹介いたします。

3月29日 「想いの結晶を乗せて出発!」

4月 1日 「支援物資・炊き出しなど活動のご報告」

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