【12周年】“本物の体験”を届けて12年／「みんなのことば」が続ける挑戦

未就学児のための参加型クラシック「みんなのコンサート」を提供するNPO法人みんなのことばは、2021年3月18日、設立より12周年を迎えました。

コロナ禍で子どもの体験活動が減少している

新型コロナウイルス感染症の流行により、子どもたちの体験機会の減少が課題となっています。幼稚園・保育園でも、遠足や運動会といったさまざまな行事が縮小・中止となりました。しかし、子どもにとって体験活動の減少、未知の感染症への不安、日常生活での制限は心身の成長に悪影響を及ぼします。

オンラインではなく、五感を使う“本物の体験”を

子どもの豊かな心の成長、感性を伸ばすためには、五感を使う体験活動は不可欠です。NPO法人みんなのことばでは、感染予防対策を施して、緊急事態宣言下でも幼稚園・保育園へコンサートを届ける活動を続けています。これまでの活動では全園児が集い45分間程度のプログラムを提供していましたが、現在はクラスごとの分割、園庭での青空コンサートなど各施設と相談の上、可能な形で子どもたちの体験活動を実現させています。

「心の栄養をもらったような時間でした」

例年120公演以上のコンサートを届けている「みんなのことば」ですが、2020年度は新型コロナウイルス感染拡大の影響により多くのコンサートが中止となりました。それでも2020年9月～2021年3月は40公演以上を開催。コンサートを体験した幼稚園・保育園からの満足度は100％。多くの喜びの声が届きました。

代表理事 渡邊 悠子のコメント

多くの方にご支援をいただき、私たち「みんなのことば」は本日12周年を迎えることができました。これまで約900公演、10万人以上の子どもにコンサートをお届けしました。コロナ禍の今ですが、子どもの成長は待ってくれません。我慢や制限だけではなく、心と身体を動かし、思いっきり表現をする機会が必要です。私たちは引き続き感染拡大防止に努めながら五感を使う“心を育てる体験”としてのコンサートを届けてまいります。