音楽家はアスリート/アートマネージャー雑記〜ゆきろぐ vol.2

こんばんは。

みんことアートマネージャー・ヨコミゾヒロユキです。

不定期でぼくが持論展開するのがこの「ゆきろぐ」。

(写真/まりかおねえさん)


3年前。重い椎間板ヘルニアを患った。

半年間杖をついて、それでもなんとかチェリストとして仕事を続けていたのだけど

左足の麻痺と激痛は日増しに大きくなり

最後は立ち上がることもままならなくなった。

結局13cmも腰にメスを入れる手術を受け、半年のリハビリ生活を余儀なくされた。


前置きが長くなったのだけど

ここからはぼくの大好きな筋トレの話。笑

今は、1日40分〜50分のウォーキングと

45分程度の筋トレに毎日欠かさず取り組んでいる。

筋トレのメニューは主に腹筋の強化。

特に腰痛対策には腰回りのインナーマッスル強化が欠かせない。

まずは燃焼系トレーニングとして、うつ伏せで爪先立ちするプランクの体制から足を開いたり閉じたり。

これ「プランクウィズウォーク」って言って地獄の辛さ・・・

これを1分1セットで3本、だいたいこれだけで汗だくになる。

それから腹筋強化のトレーニングをいくつか組み合わせ、各10本を3セット。

仕上げにハーフスクワットと腕立て伏せ各100本。

自分でも、こんなことよく毎日続けられるなと思う。

本当に辛くて、心折れそうになったことは一度や二度ではない。


でも、効果はてきめんだった。

まず半年で体重が10kg落ちた。

明らかに、それまで抱えていた腰の違和感が和らいだ。

腹筋周りもみるみる細くなって

そこに良質の筋肉が形成されてきたのが感じられる。

メンタルも変化があった。

毎日の筋トレの達成感が、精神の安定をもたらしてくれた。

運動の爽快感とやり遂げた充足感で

ずっと重かった頭がスッキリした。

慢性化して悩んでいた頭痛や耳鳴りが

驚くほどなくなった。


チェロ奏者として、フィジカル面で重要なのは主に

①上半身の筋力

②下半身の安定とバランス

③座った時の体重移動

特に②と③において、腹筋の役割は非常におおきい。

難しいパッセージや、音量を必要とする場面で

①の上腕筋肉を多用しすぎると、過剰な筋力が力みとなって邪魔になる。

腰痛対策で始めた筋トレが、今ではチェロを弾く重要な筋力の形成に

なくてはならないものになっている。

トレーニング開始以後は、以前に比べてコンディションを崩すことが少なくなったし

いざという時の体の反応が、間違いなく鋭敏になっている。


みんことの演奏は、それこそ体力勝負だ。

アーティストは全員、45分のコンサートに150%で臨む。

だから演奏の後はしっかりと体のケアに取り組まなければならないし

自分のコンディションのことを人一倍熟知指定なければならない。

みんことアーティストはみなストイックだ。

僕たちは「ひとりでも多くの子どもたちに、本物の体験を」という

渡邊代表の理想に共感し、それを体現するために日々活動している。

「ひとりでも多くの」という言葉は、決して理想論だけではないことを

僕たちは活動で表現しなければならない。


最近では、筋トレ後に飲むプロテインが美味しく感じるようになった。笑

サボるとむしろ気持ち悪い・・・そんな境地に至ってしまえば儲け物だ。

ただ、なんでもどっぷりはまってしまうぼくの性格。

やりすぎは禁物だ。。。

これ以上、過剰に体重が落ちないようにキープするのが

今後の課題なのかもしれない。

兎にも角にも、音楽家はアスリート。

日々の鍛錬とケアが、みんことの演奏の核を形成しているのは間違いない。

ぜひコンサートで、アーティストたちが躍動する姿を見ていただけたらと思う。

おわり


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最後までお読みいただきありがとうございました!!

(文・ヨコミゾヒロユキ)

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