感性を引き出すコンサート
6月13日(月)は、杉並区立堀ノ内保育園にコンサートをお届けしました。
気温27度と、夏の始まりを感じさせる陽気の中で行われた今回のコンサート。
東京杉並ロータリークラブ様のご支援のもと、コロナで体験活動の機会が減っている子どもたちのために、杉並区内の3園にお届けするコンサートの2回目です。
「生の楽器、特に弦楽器の上から降り注ぐような響きを、子どもたちに味わってもらいたい」という先生方の想いから、「みんなのコンサート」にご応募いただきました。
当日は、アーティストと子どもたちとの距離、椅子の間隔を十分に保ち、4歳クラスと5歳クラスを分け、30分のコンサートを2回公演するなど、感染症対策をしっかり行ってのコンサート開催となりました。
アーティストたちとの楽しい触れ合い
コンサートホールに集まった4歳クラスの園児さんたちは、いつもと違う雰囲気の会場に、少し緊張した様子。
でも、司会のギャリーが子どもたちの目線に合わせて愉快に話しかけると、会場の雰囲気は一気に和やかに。
そして、きれいなドレスに包まれたアーティストのおねえさん、そして、いつもはあまり目にすることのない楽器を持ったおにいさんたちが登場すると、驚きとワクワクの表情で、子どもたちの視線は一気に舞台へ。
楽器紹介では「知ってるー!」「きれいな楽器!」と、さまざまな想いを言葉で表現してくれる場面もありました。
リクエストをいただいた曲は、きつねの歌詞に合わせて、声楽家であるギャリーが身振り手振りをつけて歌い上げ、その姿に、会場が子どもたちの笑い声でいっぱいになりました。
五感をたっぷり使った音楽体験
迫力のある音色に、身体を前のめりにして音楽に聞き入ってくれたのは、2公演目の5歳児の子どもたち。
弓を使わずに弦楽器を演奏する「ピチカートポルカ」では、巧みな指の動きに、子どもたちが自然と拍手を始めます。
弓を使わずとも「できてるじゃん!」「指が痛そう!」と、アーティストたちに声を出してメッセージをくれる園児さんもいましたよ。
最後は、子どもたち全員が手拍子で演奏に参加。アーティストたちと演奏に合わせ、笑顔でのやり取りを楽しみながら、コンサートを締めくくりました。
コンサート開催から数日後、5歳クラスの園児さんたちが、教室で楽器を使ってコンサートごっこ遊びをしていると、園長先生からお知らせをいただきました。
「音楽は楽しい!」そして「心で感じたことを、自由に表現できる!」
みんことからのメッセージを子どもたちが感じ取ってくれたことに、とても感動したコンサートでした。
杉並区立堀ノ内保育園のみなさま、ありがとうございました。
今回訪問したアーティスト
フルート:えりおねえさん(香川 恵理)
ヴァイオリン:きょうこおねえさん(中村 響子)
ヴィオラ:ゆうきおにいさん(小倉 勇樹)
チェロ:ひろゆきおにいさん(ヨコミゾヒロユキ)
司会:ギャリー(上尾 和音)
このコンサートを担当したのは…
髙山 和己(たかやま かずみ)
2022年にみんこと事務局に加わりました。前職は高校の音楽の先生。
子どもたちが自由に音楽を楽しみ、思うがままの反応ができる「みんなのコンサート」を、たくさんの子どもたちに体験してほしい!
打楽器や作編曲を専門に、自身も音楽活動を行っています。
みんなのことばは、プロの音楽家とともに、参加型クラシックプログラムを通して子どもの心を育てる活動をするNPO法人です。
お問い合わせは
NPO法人みんなのことば
電話:03-3770-4266(平日10:00~18:00)