元気あふれる音楽の体験
2月26日は、のぞみ幼稚園にうかがいました。
のぞみ幼稚園に「みんなのコンサート」をお届けするのは今回がはじめて。
毎年、音楽鑑賞などをされているとあってか、音楽に対する反応がとても豊かな園児さんばかりでした。
当日は年少・年中・年長さんと3回に分けてコンサートを開催し、どの学年も耳と目と心を使って音楽の体験をたっぷりと楽しんでくれました。
最初のコンサートに集まったのは、年少さんたち。
「これから何が始まるんだろう」と、ちょっと緊張気味の様子です。
でも「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」の演奏がはじまると、園のホールがパッとコンサートホールのような雰囲気になり、みんなの視線がみんことアーティストに向けられます。
中には、軽やかな旋律を奏でるアーティストたちを、瞬きもせずにじっと見つめている子もいました。
次に演奏された「ハンガリー舞曲」では、音に合わせて首を上下に動かしたり、テンポが変わると身体をゆらゆら横に動かしたり。
演奏が終わり、司会のギャリーが子どもたちに「どうだった?」と問いかけると、「おもしろかったー」と、大きな声で答えてくれました。
子どもたちの自由な表現を引き出す演奏
きれいなドレスやかっこいい黒の衣装に身を包んだアーティストたちに「かわいいー」「カッコいいー」と歓声が上がったのは、年中さんたち。
演奏の合間には、フルートの音色に「きれいー」、ヴァイオリンとヴィオラの音の違いには「高い音と低い音」、そしてチェロの響きを「すごく低い!」「ハードな音」と、楽器の特徴をしっかりと理解して、それぞれの特徴を言葉で伝えてくれました。
そして演奏中にはヴァイオリンを弾くまねをしたり、明るい曲調ではお友だちと身体を寄せ合って笑ったりと、みんなそれぞれ自分なりのコンサートの楽しみ方をしてくれました。
子どもたちの世界がぐんっと広がりました
最後は年長さんたちが集まりました。
きれいに並んでホールに入ってくる姿は、少しおねえさん、おにいさんになった証拠。
司会のギャリーの問いかけにも、しっかりとたくさんのお返事をしてくれます。
「フルートは何からできてるかな?」
「ステンレス?」「てつ?」「ぎん!」
「じゃあ、弦楽器の弓は何からできてる?」
「うさぎのしっぽ?」「うまのしっぽ!」
「すごい!大正解!」
春から小学生になる年長さん。
アーティストたちとのコミュニケーションに積極的に参加をしてくれる姿に、すこやかな育ちが感じられました。
コンサート後半は声楽家でもあるギャリーが子どもたちと一緒に園歌と「ドレミの歌」を歌います。
そして「じつはね、ギャリーはみんなよりちょっと大きな声で歌が歌えるんだよ」と語りかけると、ギャリーの歌声に勝るとも劣らない大きな声で、みんなが一斉に「あーーーーー!」と返してくれます。
その元気な声に、会場のみんなは思わず笑顔に。
コンサート最後にも年長さんの力強い「アンコール!アンコール!」の声援がホールいっぱいに響き渡り、その声に応えてアーティストたちが子どもたちにおなじみの曲を演奏。
生の演奏の醍醐味をたっぷりと味わってもらいながら、熱気も冷めやらないうちにコンサートは幕を閉じました。
「子どもたちは、今日のコンサートをとっても楽しみにしていたんですよ。生の音は本当にいいですね。心に入ってきます」とお話しくださったのは、園長先生。
園児さんたちからは「音楽がおもしろかった!」や「チェロの人が身体を大きく動かしながら弾いていて、すごかった!」など、うれしいメッセージをいただきました。
のぞみ幼稚園のみなさま、ありがとうございました!
今回訪問したアーティスト
フルート:えりおねえさん(香川 恵理)
ヴァイオリン:まりえおねえさん(森澤 麻里江)
ヴィオラ:ゆうきおにいさん(小倉 勇樹)
チェロ:ひろゆきおにいさん(ヨコミゾヒロユキ)
司会:ギャリー (上尾 和音)
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