年間を通して楽しむ音楽の体験
3月9日は東京都江戸川区の白百合保育園にうかがいました。
今年度、白百合保育園に「みんなのコンサート」をお届けするのは5回目。
今回のコンサートは1年の締めくくりとして、そして子どもたちの卒園・進級のお祝いも兼ねて、保護者の方々も一緒にご家族みなさんで参加していただきました。
正課プログラム「おとあそび」も日々の保育に取り入れている白百合保育園では、子どもたちの音楽に対する反応がとっても豊か。
今回は、そんな子どもたちにヨーロッパを流れる2つの川にちなんだ曲の聞き比べをしてもらいました。
まず演奏されたのはチェコスロバキアを南北へと縦断するモルダウ川を表現した、スメタナ作曲の「モルダウ」。
川の流れや水しぶきの音が思い浮かぶようなメロディーに、子どもたちは楽曲の世界に一気に引き込まれます。
そして次にドナウ川の軽やかな水の流れが感じられるヨハン・シュトラウスの「美しく青きドナウ」が演奏され、会場のみんなでワルツの調べに乗って手で三拍子を取りながら演奏を楽しみました。
コンサート中盤では、声楽家でもある司会のギャリーが「魔王」を歌い上げました。
その張りのある声量に目をまんまるにするお友だちや笑い出すお友だちがいたりと、子どもたちは自由に感じたままを自分なりの方法で表現してくれました。
心温まる子どもたちとのコミュニケーション
コンサート後半にはヨハン・シュトラウス2世の「雷鳴と電光」も演奏されました。
雷の音をギャリーが一斗缶をたたいて表現すると、子どもたちがお腹を抱えて笑い出します。
ギャリーをじっと見つめ、リズムに合わせながら手をたたいて雷を表現する子どもの姿もあちらこちらに。
会場の空気が華やかに彩られ、熱気の高まりが感じられました。
最後はおなじみの「ラデツキー行進曲」で会場のみなさんに手を楽器にして演奏に参加をしていただき、その後のアンコールでは子どもたちに人気の曲をアーティストたちが演奏。
子どもたちの笑顔とご家族と先生方の愛情が会場いっぱいに広がる中、コンサートは幕を閉じました。
コンサート終了後、子どもたちからアーティストたちにきれいなお花のプレゼントをいただきました。
会場のみなさんに音楽を通した体験の楽しさを、たっぷりと届けることができた今回のコンサート。
白百合保育園のみなさま、そしてご家族のみなさま、ありがとうございました。
今回訪問したアーティスト
フルート:かなこおねえさん(谷田 圭菜好)
ヴァイオリン:はるなおねえさん(須藤 はるな)
ヴィオラ:ゆうきおにいさん(小倉 勇樹)
チェロ:ひろゆきおにいさん(ヨコミゾヒロユキ)
司会:ギャリー(上尾 和音)
みんなのことばは、プロの音楽家とともに、参加型クラシックプログラムを通して子どもの心を育てる活動をするNPO法人です。
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