野はらの音楽家マヌエロ|感性を育む絵本たち

想像力のある心のために

絵本は子どもたちの想像の世界を広げ、感性を豊かにしてくれます。

そして、お気に入りの絵本には大好きな言葉や挿絵があり、きっと子どもたちの一生の宝物になってくれるはず。

このコラム「シリーズ 感性を育む絵本たち」では、毎回、音楽にまつわるお話を中心に、親子で、そして園の先生たちと一緒に楽しめる絵本を紹介しています。

野はらの音楽家マヌエロ

野はらの音楽家マヌエロ

作:ドン・フリーマン
訳:みはら いずみ
出版社:あすなろ書房
価格:1,540円(税込・在庫なし)

子どもの頃、何かに憧れとってもワクワクしたことを覚えていますか?

テレビで見るオリンピックの競技に心震わせ、「よし!ぼくもオリンピック選手になる!」と夢を抱いてみたり、園に来た演奏家の音色に夢中になり、家に帰って「楽器を習いたい!」とお母さんにお願いしたり。

夢中になる気持ちが心に明るい希望の火を灯すような経験が、きっとみなさんにもあるのではないでしょうか。

今回ご紹介する「野はらの音楽家マヌエロ」はそんな子どもの頃の心情を思い出させてくれる、そしてそのときの気持ちを絵本を通して子どもたちに伝えることができる一冊。

夜のコンサートの音楽を聴くのが大好きな、でも野はらでひとりぼっちのカマキリのマヌエロは自分でも音楽を奏でる夢を抱きいろいろな楽器を作り試すのですが、うまく音を奏でることができません。

「そうか!チェロか!大好きな楽器のことをわすれてた!」

はたしてマヌエロは楽器をうまく作って演奏できるでしょうか?

夢を諦めないマヌエロと彼を助ける友だちとの友情からは学ぶことがたくさん。

「子どもには自分の好きなことや信頼できる友だちを見つけ出していってほしい」

そんな想いを抱く園の先生方やご両親が子どもに読み聞かせるお話として、「野はらの音楽家マヌエロ」はピッタリです。

この記事を書いたのは…

パイプ なこ 
モノづくりを軸に、編集・ライターの仕事をしています。
音楽を通して子どもたちが自由に表現できる世界が広がって欲しい!という思いで、2022年からみんことの仲間になりました。
いつもイギリス人の夫・息子と一緒に、音楽、写真、イラストなどなどを楽しんでいます。

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