みんなのことばは、13周年を迎えました

本日2022年3月18日で、NPO法人みんなのことばは13周年を迎えました。

感性と心の育ちに一番大切な未就学児期。
その時期にある6歳までの子どもたちへ、心を動かす“本物の体験”を届けたい。

その思いで設立してから13年。
これまで、1,000公演、10万人以上の子どもたちにコンサートやプログラムをお届けしています。

直近の2年間は新型コロナウイルス感染拡大の影響が大きく、親子コンサートなどのイベントはほぼ開催できませんでした。多くの幼稚園・保育園のコンサートも中止となりました。

それでも、幼稚園・保育園へ2年間で100公演以上のコンサートをお届けできたのは、
ひとえに日々ご支援くださる寄付者の皆さま、
そして、子どもたちの「今」を大切に、“心を育てる体験の機会を諦めない”という幼稚園・保育園の先生方、保護者の皆さまのおかげです。

こうして13周年を迎えられたこと、心から感謝いたします。ありがとうございます。


“楽器を手にする子どもは、武器を手にしない”
これは、私が13年前、みんなのことば設立のきっかけとなった言葉です。

音楽は、あらゆるボーダーを越えて心を通わせることのできるコミュニケーションツールです。

「みんなのコンサート」では、子どもたちは音楽を五感で感じ、思うがままに反応します。
手をたたく、体を揺らす、笑い出す、微動だにせず聴き入る、体験したことのない音に反射的に耳をふさぐ…

すべてが子どもたちの「表現」で、アーティストはそのすべてを受け入れて、音で返します。
そうすることで、子どもも大人も「これでいいんだ」と安心し、もっと表現をしてくれます。
その心の通いに、言葉は要りません。

この13年間の活動で、さまざまな「心の動く」場面を見てきました。

  • 普段保育園のことはなにも話してくれない息子が、せきを切ったようにコンサートの話をしてくれました。(保護者の方より)
  • こうして親子でコンサートを楽しんでもらうことは、虐待の抑止力になります。(保育園の園長先生より)
  • なんだかわからないけど、涙が出そうになっちゃった。(5歳の女の子より)

そうです。
心が動く体験、心を通わす体験は、その子1人の中だけでは終わらないのです。

設立から13年たった今、
“楽器を手にする子どもは、武器を手にしない”
これまで以上に、この言葉が心に響いています。

乳幼児期の体験は、記憶には残らないかもしれません。
しかし、五感を使い、ともに心を動かす体験を、平和の小さな種として、1人でも多くの子どもの心に植えていきたい。

子どもたちの「今」を大切に、体験活動を諦めないすべての大人の皆さんとともに、まだまだ私たちも前に進んでいきたいと思います。

この思いをともにして活動を続けてくれる、アーティスト、みんことチームにも、
みんこと13周年おめでとう。

いつもご支援くださる皆さまに、心からありがとうございます。

14年目となる本年は、ベースとなる幼稚園・保育園の活動に加え、これまで培った経験とプログラムをもとに、これまで期待のお声をいただいていた小中学校・特別支援学校での活動を本格的にスタートします。

これからのみんことに、どうぞご期待ください。

2022年3月18日

NPO法人みんなのことば
代表理事 渡邊悠子

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