東京都立小金井特別支援学校で「子供を笑顔にするプロジェクト」(東京都小金井市)

子どもたちのパワーあふれるコンサート

東京都教育委員会がおこなっている「子供を笑顔にするプロジェクト」。

1月19日の1回目に引き続き、1月30日に東京都小金井特別支援学校でこの事業を使ったコンサート&ワークショップ2回目を開催しました。

今回はワークショップを含めたコンサートを2回に分け、1公演目は小学部2・4年生、2公演目は5・6年生の児童のみなさんに集まっていただきました。

木がふんだんに使われた優しい空間の小金井特別支援学校体育館。

子どもたちがコンサートがはじまるのをワクワクしながら待っています。

そして「おはようございます」と登場した司会のなつきさんの言葉には、大きな声で「おはよう〜ございます!」のお返事。

待ち焦がれていたコンサートの始まりに、会場が一気に盛り上がります。

コンサートは「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」の軽やかな音楽から始まります。

そしてその美しい四重奏のハーモニーを会場いっぱいに響かせながら、演奏はみんなが一度は聞いたことのある「運命」へ。

演目によって違う音の響きや振動の違いを感じながら、子どもたちはアーティストのパフォーマンスにすっかり夢中です。

演奏の間にはなつきさんのわかりやすい楽器の紹介が入り、クラシック音楽について知識を深めてもらいました。

全身で音楽を楽しみました

ワークショップでは時計の音を表現した曲に合わせて、みんなで体を動かしてみます。

独特なコミカルなリズムに合わせて、みんなで手を右へ左へ、おひざをポンポン。

最初は戸惑いながらもなつきさんのリードに合わせて、上手に動くことができました。

次のバレエ曲「トレパック」では、ダンスに挑戦!

ステップを踏みながらポーズを決めてみます。

なつきさんが「楽しんでいきましょー」と声をかけると、子どもたちは楽しそうに足を前へ後ろへ動かし、演奏に合わせてポーズ。

笑顔で手足を大きく動かし、音楽を全身で感じ取ってくれました。

ダンスで少し上がった息を「ふ〜、ふ〜」と整えたあとは、ディズニー映画のオープニングでも使われた柔らかなメロディーが演奏され、子どもたちはしっとりと耳を傾けます。

そして最後は「ラデツキー行進曲」。

腕を大きく広げてパチパチ、体を丸く縮めて指先でトントンとしながら、拍手に強弱をつけてアーティストの共演を楽しみました。

「ブラボー!」という声援や大きな拍手が鳴り止まない中、コンサートはアンコール曲の演奏でフィナーレ。

会場がひとつになってコンサート&ワークショップは終了しました。

コンサート後、「子どもたちはみんな音楽が大好きなのに、コロナ禍で生の演奏を聞く機会がなかなかありません。だから今日はとっても喜んでいました。お家に帰ったら、きっと演奏のことをご家族に話すと思いますよ」と小学部主幹の赤阪先生が語ってくださいました。

子どもたちが全身で音楽を楽しむ姿にパワーをいただいた今回のコンサート&ワークショップ。

東京都立小金井特別支援学校の先生方、児童のみなさん、ありがとうございました!

今回訪問したアーティスト

フルート:かなこさん(谷田 圭菜好)
ヴァイオリン:はるなさん(須藤 はるな)
ヴィオラ:ゆうきさん(小倉 勇樹)
チェロ:ひろゆきさん(ヨコミゾヒロユキ)
司会:なつきさん(坂本 夏樹)

このコンサートを担当したのは…

髙山 和己(たかやま かずみ) 
2022年にみんこと事務局に加わりました。前職は高校の音楽の先生。
子どもたちが自由に音楽を楽しみ、思うがままの反応ができる「みんなのコンサート」を、たくさんの子どもたちに体験してほしい!
打楽器や作編曲を専門に、自身も音楽活動を行っています。

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