耳と目と心で聴くクラシックコンサート
2月10日は世田谷区の青葉学園野沢こども園にうかがいました。
こちらの園に「みんなのコンサート」をお届けするのは2年ぶり、4回目。
今回は公演を2回に分けて、それぞれ30分ずつコンサートを楽しんでいただきました。
「何が始まるんだろう?」とキョロキョロしながら会場に入ってきたのは、年少クラスの半分、年中クラスそして1〜2歳児のお友だち。
クラスごとにきれいな列を作って座り、コンサートを聴く準備をしていきます。
そして園長先生の「今日はうれしいこと、楽しいことがたくさんあると思います。耳と目と、心で音楽をたくさん聴いてくださいね」の言葉でコンサートはスタート。
みんなワクワクしている様子です。
「こんにちは!」
司会のギャリーが登場すると、「こんにちはー!」と大きな声で返してくれる子どもたち。
野沢こども園の園児さんたちは元気いっぱいです。
最初の演目が始まると、みんな音楽に耳を傾けながらも、感じたことを身体や言葉で自由にアーティストたちに伝えてくれます。
そのあとギャリーが楽器を紹介すると、「カッコいいー!」「ステキ!」「大きいな〜」など、さまざまな意見が飛び出す場面も。
そしてテンポが速い「チャルダッシュ」の演奏では、その小刻みなリズムにひとりが笑い出すと、会場の子どもたちみんなもなぜか笑いが止まりません。
お友だち同士で顔を見合わせながら、とっても楽しそうに演奏を聴いてくれました。
リクエスト曲では、会場一体となって大きな声で合唱。
「とっても楽しかったー」
「すごかったねー」
そんな声があちらこちらから聞こえてきました。
音楽から生まれるコミュニケーション
2回目の公演には年中クラスの半分と年長クラスのお友だちが参加してくれました。
コンサート最初の曲は「ディヴェルティメント」。
子どもたちは演奏を食い入るように見つめます。
そして演奏が終わった途端、会場から「上手だったー」「カッコよかった!」「ステキだった!」の声。
弦楽器を説明する場面でも、「大きさ違う」「色が違う!」「音が低くなったよ」と、楽器の違いをしっかりと捉え、言葉にして伝えてくれました。
子どもたちにおなじみの「ドレミの歌」では、声楽家でもあるギャリーが熱唱。
その歌声に合わせて子どもたちも大きな声で歌います。
最後は手を楽器にして、みんことアーティストの演奏に子どもたちが参加。
軽くたたいてパチパチパチの手拍子と、カッコよく大きな音をパンパンパンと鳴らす手拍子、そして指先で1番小さな音をトントントンと出す手拍子の3つを練習をしてから「ラデツキー行進曲」に合わせて本番です。
子どもたちは五感をたっぷりと使いながら、みんなで上手にみんことの演奏に合わせて手をたたくことができました。
そして今回のコンサートでキーワードとなったのが、「ブラボー!」。
2公演とも演奏が終わるたび、子どもたちからの「ブラボー」という声援の嵐。
そのエネルギッシュな子どもたちの声かけが、会場をとっても盛り上げてくれました。
コンサート終了後、「静かにじっとして聴くコンサートが多い中、子どもたちの自由な声と気持ちをアーティストの方々が引き出してくださり、子どもたちみんな、とっても楽しめました」と先生が話してくださいました。
耳、目、そして心を使って音楽を楽しんでいただけた今回のコンサート。
青葉学園野沢こども園のみなさま、ありがとうございました。
今回訪問したアーティスト
フルート:えりおねえさん(香川 恵理)
ヴァイオリン:はるなさん(須藤 はるな)
ヴィオラ:ゆうきおにいさん(小倉 勇樹)
チェロ:ひろゆきおにいさん(ヨコミゾヒロユキ)
司会:ギャリー (上尾 和音)
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