江東区立大島幼稚園で親子コンサート(東京都江東区)

3月3日は江東区立大島幼稚園にうかがいました。

2015年度から毎年コンサートのご依頼をいただいている大島幼稚園に「みんなのコンサート」をお届けするのは、今回が8回目。

ここ数年はコロナ感染症対策として学年別にコンサートをおこなっていましたが、今回は久しぶりに年中さんと年長さん、そしてご家族の方々にも参加していただき、一緒に笑ったり、関心したり、共感したりと、音楽の体験をみなさんにたっぷりと楽しんでいただきました。

柔らかい日差しがあふれる園ホール。

リラックスした雰囲気の中、子どもたち、そしてご家族の方が着席していきます。

「今日は楽しみにしていたコンサートです。いい耳でよく聞いて、いい目でよく見て、そしてたのしい音があったら、心でワクワクしてくださいね!」

園長先生の言葉で、コンサートが始まります。

そしてコンサート最初の曲、モーツァルトの「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」の演奏が始まると、思わず息をのむように体の動きを止めて演奏に聞き入る子どもたち。

でも演奏が終わるやいなや「たのしかった!」「すてきだった」と、大きな声で感想を伝えてくれます。

その後の演奏でもヴァイオリンのソロが際立つ「チャルダッシュ」には「すごいきれいなおと!」、ベートーヴェンの「運命」には「きいたことある!」、またご父兄の方々からも「おー!」など、さまざまな感想が会場のあちらこちらから飛び出しました。

「ピチカートポルカ」の演奏では、弦を使わずに指で楽器を演奏するアーティストたちを、子どもたちが少し驚きの表情で見つめます。

でも演奏が進むにつれて、そのリズミカルなメロディーにみんな笑顔に。

指で弾くポポポンという音に合わせて、椅子の上で身体を弾ませている園児さんの姿もありました。

「さまざな国にルーツを持つ子どもたちにもなじみのある曲を!」と、リクエストいただいたディズニーのメドレーが流れると、子どもたちは身体を左右にゆらゆらしたり、足でトントンとリズムを刻んだり、なんだかみんなとっても楽しそう!

そんな子どもたちを見つめるご家族の方々も笑顔となり、世界共通語の音楽を通して、会場がひとつになりました。

会場のみんなが手を楽器にして演奏に参加したのは、「ラデツキー行進曲」。

腕を大きく開いてパチパチたたいたり、笑いながらお友だちと手をたたいたり、後方に座るご家族の方々もリズムよく拍手をしながらアーティストとの共演を満喫している様子でした。

そして最後は子どもたちにおなじみの曲がアンコールで演奏され、その一度は聞いたことのあるメロディーに、みんなで大合唱。

音楽の体験の醍醐味を存分に味わっていただきながら、コンサートは幕を閉じました。

演奏が終わると園児さんたちからアーティストに、とてもきれいな花束のプレゼントをいただきました。

そして帰り際に「久しぶりに親子一緒のコンサートができてよかったです。楽しい、きれい、ワクワクする、そんな気持ちを親子で共有するのは本当に大切。子どもの一生の宝になるんです」と話してくださったのは、園長先生。

ご参加いただいたご家族の方々からも「感動しました!涙がこぼれる場面もありました」「また来年もぜひ園に来てください」など、うれしいメッセージをたくさんいただきました。

大島幼稚園のみなさま、ありがとうございました。

今回訪問したアーティスト

フルート:かなこおねえさん(谷田 圭菜好)
ヴァイオリン:ちほおねえさん(橋本 知歩)
ヴィオラ:ゆうきおにいさん(小倉 勇樹)
チェロ:ひろゆきおにいさん(ヨコミゾヒロユキ)
司会:まりかおねえさん(多田 真理馨)

このコンサートを担当したのは…

髙山 和己(たかやま かずみ) 
2022年にみんこと事務局に加わりました。前職は高校の音楽の先生。
子どもたちが自由に音楽を楽しみ、思うがままの反応ができる「みんなのコンサート」を、たくさんの子どもたちに体験してほしい!
打楽器や作編曲を専門に、自身も音楽活動を行っています。

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