文化庁「文化芸術による子供育成推進事業/ユニバーサル公演事業」を活用して、2023年11月6日に神奈川県立相模原支援学校 橋本分教室へ「みんなのコンサート」をお届けしました。
高等部1〜3年生を対象に休憩を挟んで40分ずつ、合計80分間のプログラム。視聴覚室を会場に授業時間をたっぷりと活用し、音楽をより深く、じっくりと学び楽しめる環境の中で楽しんでいただけました。
音楽を楽しみ、学ぶコンサート
「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」が教室に響けば、そこはコンサートホールへと変わります。
「運命」の演奏に生徒さんから「精神が追い込まれそう」と感想があがりました。
「ユーモレスク」では森澤麻里江さんのヴァイオリンのソロに魅了され、惜しみないブラボーを送っていただけました。
声楽家によるワークショップをコンサート開催前から楽しみにしていた皆さん。「大きな声をだすコツは?」「高い声をだすコツは?」「音程の取り方を知りたい」など、レクチャーの時間を拡大し、歌に関するたくさんの質問にお答えしました。
「歌詞に感情を込めて歌うにはどうしたらよいか?」
校歌を題材に歌詞とフレージングを深掘りして学び、カルテットの演奏に合わせて生徒の皆さんも伸びやかに歌い上げました。
さらに聴き、表現する充実の時
後半の1曲目は、チェロ奏者のヨコミゾヒロユキさんが文部省唱歌「紅葉」をアレンジし作曲した「MOMIJI」
美しい日本の四季、日本の歌。普段慣れ親しんでいる雰囲気とはまた違う曲調に会場は惹き込まれ大きな拍手で第2部が幕を開けました。
歌唱のプログラムももう1曲。前半のモーツァルトに続き、後半はドイツ歌曲の名曲、シューベルト「魔王」
1人の人間の声だけで表現されるドラマを目の当たりにし、張り詰めた静寂に包まれたようでした。様々な楽曲とレクチャーから多くを学んだ生徒の皆さん。指揮法のレクチャーを受けたら、自分の感性のままに指揮棒をふり、個性溢れる演奏に導いてくれました。
友人や先生の指揮によって繰り広げられる演奏に会場は笑顔で溢れ、たくさんのブラボーと拍手が送られました。
最後の「ラデツキー行進曲」と、アンコールも皆さんと共に駆け抜け、大盛況のコンサートとなりました。
各学年の代表の生徒さんからは、
「素敵な演奏をありがとうございました。」「これからは皆さんのように優しく歌えるように頑張ります。」 「暗い曲や明るい曲があり、楽器ごとに明るさ暗さがわかり良かったです。声楽レクチャーで学んだことを合唱コンク ールで活かして頑張ります。」
熱意あふれた嬉しい感想を頂きました。
神奈川県立相模原支援学校 橋本分教室の皆さん、ありがとうございました!
参加したアーティスト
フルート 谷田圭菜好
ヴァイオリン 森澤麻里江
ヴィオラ 小倉勇樹
チェロ ヨコミゾヒロユキ
司会・うた 上尾和音
みんなのことばは、プロの音楽家とともに、参加型クラシックプログラムを通して子どもの心を育てる活動をするNPO法人です。
お問い合わせは
NPO法人みんなのことば
電話:03-3770-4266(平日10:00~18:00)