早稲田大学教育・総合学科学術院 教育会主催・みんなのことば共催イベント

みんことの活動についての講演

6月24日(金)、早稲田大学教育・総合学科学術院 教育会主催・みんなのことば共催のイベント「NPO法人による子どもたちの音楽体験活動~参加型クラシックコンサートの実演&コロナ禍での現状と課題」が開催されました。その様子をレポートします。

今回のイベントは、前半、みんなのことば代表・渡邊の活動紹介とトークディスカッション、後半はいつも子どもたちにお届けしている「みんなのコンサート」の実演の2部構成。

当日は、嵐のような強風が吹き荒れるなか、早稲田大学の大学生、そして教職員の方々に加え、一般の方にもご参加いただきました。

まずは、みんことアーティストがオープニングに演奏を1曲披露。

そのあと、渡邊による、みんことの活動についての講演で、イベント第1部がスタートです。

「感性を育てるポイントには、五感を使う自由に感じて表現をする共感をする、などがあるんです」

すべての子どもたちへ、心と感性を育てる“本物の体験”を!という想いから団体を立ち上げた渡邊が、みんことの活動理念や日々の活動についてのエピソードを、スライドを交えて説明します。

客席では、そんな渡邊の話をノートにメモをしたり、ラップトップに打ち込んだりする人の姿も。皆さん、真剣に話を聞いてくださっている様子です。

コロナ禍での現状についてディスカッション

続いて、ファシリテーターの早稲田大学教育総合研究所特別研究所員・木村康彦さんと、渡邊とのトークディスカッションが続きます。

みんなのことば誕生秘話や活動において大事にしていること、そして、みんことがコンサート同様に力を注いでいる特別支援学校での活動などについて、意見が交わされます。

そのあと、話題は今回のイベントで一番重要なトピック、「コロナ禍での活動の現状と課題」へ。

木村先生からの「コロナ禍では、どのようにして活動を維持されていたのですか?」などの質問に、コンサート活動などがまったくできなかった期間の苦悩や、以前の状態に戻りつつある「みんなのコンサート」の現状について、渡邊からお話をさせていただきました。

トークディスカッションの最後には、ご参加された方からの質問コーナーも。

「未就学児で音楽の嫌いな子どもがコンサートにいたとき、どのような対応をされるのですか?」「活動エリアはどの範囲までですか?」など、さまざまなご質問がたくさんあり、内容の濃い質疑応答の時間となりました。

みんことアーティストによる生演奏

イベント第2部は、みんことアーティストによるコンサートの実演です。

いつも子どもたちに届けている「みんなのコンサート」を、みんことアーティストのおねえさん、おにいさんが、普段通りに再現したコンサート。

「ベートーヴェン交響曲第5番『運命』より第1楽章」など、クラシックの名曲から全7曲、そして、普段の幼稚園・保育園でのコンサートでは、よく園歌のリクエストいただくことがあるので、今回は早稲田大学にちなみ「早稲田大学校歌『都の西北』」も演奏しました。

みんことの理念や活動の話を聞いたあとの実演だけに、観客の方々は、熱心に生の演奏に耳を傾け、実際に子どもたちの前で繰り広げるアーティストのパフォーマンスにも、楽しまれたようでした。

最後は、会場が一体となって、手拍子で演奏に参加。そして、アンコールへの拍手に応え、アーティストが「『カルメン』より闘牛士の歌」を演奏し、大盛況の中、イベントは終了となりました。

たくさんの方にみんことの活動をより深く、そして、たっぷりとコンサートを体験していただけた今回のイベント。

ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。

(中央)早稲田大学教育総合研究所特別研究所員・木村康彦先生と一緒に
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