東松島市立矢本東小学校でコンサート(宮城県東松島市)

文化庁「文化芸術による子供育成推進事業/芸術家の派遣事業」を活用して、10月30日に東松島市立矢本東小学校へ「みんなのコンサート」をお届けしました。

▼文化庁事業に関するご案内はこちらです

全学年を2つに分け、1公演目は1〜3年生、2公演目は4〜5年生を対象にそれぞれ45分のプログラム。

心踊るコンサート

「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」に始まるコンサート。はじめに違う高さの音が響きあうと、子どもたちの目線が一気にカルテットに引き寄せられます。

続く「運命」では、作曲家の想いや作品の背景を想像しながら、より作品を身近に感じます。

弓に使われているのは“馬のしっぽ”。その先の“弓の構造”がどのようになっているかまでは、目の当たりにする機会は多くはありません。

ゆうきおにいさんが弓の毛を解くと、会場には驚きと笑顔が広がりました。

「ユーモレスク」ではヴァイオリン・ソロ、オペラ「ドン・ジョヴァンニ」よりアリア【窓辺においで】ではバリトン・ソロで、さらに会場は感動と驚きに沸いていました。アーティスト同士の息のあった演奏に、会場からは大きな拍手と「ブラボー!」の声も。

「みんなのコンサート」は学びと体験がもりだくさん!

「歌声が学校中にあふれることが理想」とは、校長先生。そのお言葉の通り、児童の皆さんは歌うことが大好き。声楽家であるギャリーによるワークショップで発声を学び、子どもたちも先生方も体育館いっぱいに声を響かせます。

さらにカルテットの伴奏で、150年もの歴史がある校歌を歌いました。先生方から「ブラボー」をもらった児童の皆さん。これからも母校への愛を大切に200年、300年と歌い継いでくださいね!

指揮者体験では基本の指揮法や表現方法を学んで、自らの感性で表現します。

友人や先生の指揮によって繰り広げられる演奏に、会場からは大きな歓声と拍手が送られました。

最後の「ラデツキー行進曲」は会場との息のあった手拍子で、アンコールも子どもたちの元気な歌声とともに演奏しました。なり止まぬ拍手とブラボー。素敵な花束もいただきました。

3年生の代表の児童さんより】

いちばん心に残った曲は『校歌』です。いつもピアノで歌っているけれども、今日は違う楽器で聴いたので音や迫力が違っていいなと思いました。『運命』は強い思いを感じました。私はピアノを習っています。皆さんのように私もピアノをかっこよく弾けるように頑張りたいです。」

6年生の代表の児童さんより】

「ヴァイオリン、フルート等の楽器の音が凄く綺麗でした。特にチェロは低い音で同じリズムを繰り返し、音の土台になっているのを聴いてびっくりしました。私は鼓笛でバスドラムをしていて、バスドラムも低い音で鼓笛の土台になっているのでもっと鼓笛で役立てたいです。今日の演奏を音楽の学習で生かしていきたいと思いました。」

嬉しい感想も伝えていただきました。

東松島市立矢本東小学校の皆さん、ありがとうございました!

参加したアーティスト

▲東松島市立矢本東小学校の校長先生(中央)とご一緒に

フルート   香川恵理

ヴァイオリン 須藤 はるな

ヴィオラ   小倉勇樹

チェロ    ヨコミゾヒロユキ

司会・うた  上尾和音

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