文化庁「文化芸術による子供育成推進事業/芸術家の派遣事業」を活用して、9月11日に田原市立福江小学校へ「みんなのコンサート」をお届けしました。
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みんことの旅公演
東京から新幹線で、愛知県は豊橋駅へ。豊橋鉄道渥美線に乗り換え、終点から更にバスに揺られること30分、渥美半島の突端に位置する田原市立福江小学校。
東京を拠点とする「みんこと」をお呼びいただくことを悩まれている遠方の地域でも、文化庁事業のご活用により、コンサートをお届けすることができました。
全校を1〜3年生と4〜6年生に分け45分間のコンサートを2公演、豪雨と雷鳴に負けない熱演を繰り広げました。
クラシック音楽の扉を開く
音楽の授業とはまた異なる、プロの演奏家によるコンサート。「耳と目と心」、この3つをたくさん使って五感を刺激するプログラムは、クラシックのコンサートが初めての子どもたちでも、あまりなじみのない先生方でも、肩肘を張らずに楽しむことができます。
「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」でカルテットが演奏を始めると、息の合った心踊る演奏に、子どもたちのクラシック音楽を心で楽しむコンサートの扉が開かれます。
「運命」の有名なテーマとベートーヴェンのことを知っていても、生演奏を聴く機会は特別な体験。アーティストの息づかいと表現を目の当たりにすることで、これまでの知識と目の前で繰り広げられた体験が繋がり、楽曲と作曲家への理解がより一層深まります。
「ユーモレスク」のソロを演奏するヴァイオリニストに目を輝かせ、「ドン・ジョヴァンニ」の歌手の演技に思わず笑みがこぼれる。耳に聴こえてくる生演奏の息づかいと音楽、アーティストの表情、動き、視覚的な刺激が合わさることで心が動き、決して忘れることができない“本物の体験”となります。
表現するよろこび
さらに、発声のレクチャーと指揮者体験で、専門的な演奏のテクニックや知識をプロの音楽家から学ぶことで、聴くだけではなく、表現することの楽しさや歓びを感じる事ができます。
息づかいひとつで変化する音色。
同じ曲でも指揮者によって異なる音楽。
児童の皆さんは積極的に体験に参加し、音楽の世界の扉を大きく開きました。
プログラム最後の曲「ラデツキー行進曲」でもアーティストの息づかいと表現、そこから生まれる音楽を「耳と目と心」で感じ、手拍子で心をひとつにしました。
アンコール後も雷鳴に負けない拍手と歓声。アーティストにとっても忘れられないひとときとなりました。
田原市立福江小学校の皆さん、ありがとうございました。
参加したアーティスト
フルート | 香川 恵理 |
ヴァイオリン | 須藤 はるな |
ヴィオラ | 小倉 勇樹 |
チェロ | ヨコミゾヒロユキ |
司会 | ギャリー(上尾 和音) |
みんなのことばは、プロの音楽家とともに、参加型クラシックプログラムを通して子どもの心を育てる活動をするNPO法人です。
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