ゆうきおにいさん(小倉勇樹)/みんことメンバー深掘りインタビュー

みんことアーティストの「ゆうきおにいさん」こと小倉勇樹がインタビュアーとなり、みんことのメンバーにインタビューをする企画の第13回。今回は…特別回として、これまでインタビュアーを務めていた、ゆうきおにいさんへのインタビューをお届けします!


インタビュアーだってしゃべりたい!

今回の「みんことメンバー深掘りインタビュー」

…ですが、お届けするのは、ゆうきおにいさんこと小倉勇樹さんではありません。

私、みんこと代表の渡邊悠子が、これまで1年半にわたり、みんことアーティストのインタビューを届けてくれた小倉さんに感謝を込めて、今回は私から 「ゆうきおにいさん深掘りインタビュー」をお届けいたします!

小倉さんがアーティストとして、みんことに参加してからまもなく10年。長いお付き合いです。普段「小倉くん」と呼んでいるので、インタビューでもそのまま失礼いたします ^ ^

渡邊

小倉くん、よろしくお願いします。

小倉

インタビューされる側になるのは、なんだか不思議な感じですね。

渡邊

これまでのインタビュー、記事を読むのが毎回楽しみでした!小倉くん自らが企画し、実際に続けてきてくれたのだけど、それに至った思いは?

小倉

ひと言で言うと「みんこと」のアーティストってみんなおもしろいから、ぜひそれをたくさんの方に知ってもらいたい!ですね。同じ楽器を弾いていても一人ひとりのキャラクターは全然違う。それぞれの思いやキャラクターって、コンサートを届けるだけでは伝わりきらないことも多いから、ぜひ文章でも伝えたいと。僕はヴァイオリンもヴィオラも弾くので、どのアーティストとも共演していて接点があるし、これができるのは僕だな、と思いました。

渡邊

最初に企画をもらったのは、2020年夏。コロナでまったくコンサートができない時でした。小倉くんがメルマガチームに入ってから、それまで月1回だったみんことのメルマガを月3回にするアイデアや、インタビュー企画をもらって。

小倉

コンサートが全然できていなかったので、このままでは忘れられてしまう!という危機感がありました。「みんこと」は絶対なくしたらいけない!と思ったので。

渡邊

そうだよね、ありがとう。それで実際にやってみて…

小倉

最初はめっちゃめちゃ大変だった!質問の仕方や、話してくれたことを文章にするのなんて、もうホント小学校での読書感想文以来だったかも(笑)。今でも、こんなこと言い出すんじゃなかったと思うことがあるくらい、慣れないことをしたなぁと。

でも、アーティストそれぞれの思いを改めて聞けて、とても楽しかったです。音楽への思い、子どもたちへの思い、「みんこと」への思いは人それぞれ。でもみんな「だからみんことをやっている」というものがあって、そのコアな部分に触れられたのはとても良かったです。

そう、私もインタビュー記事を通して、アーティストそれぞれの思いに触れて感動していたひとりです。ぜひ多くの方に読んでほしい!と思います。

▼これまでの「みんことメンバー深掘りインタビュー」はこちらからご覧になれます。

では、ここからは小倉くんの「思い」について聞いちゃいましょう。

渡邊

小倉くんが「みんこと」に参加したのは2012年。みぞくん(アートマネージャーのヨコミゾヒロユキ)の音大の同級生なんだよね。「子どもたちに音楽を届ける」という活動の第一印象はなにかありましたか?

小倉

両親が教員なので、子どもの話は家庭の中でよく聞いていたんです。だから「子どもへの思い」というのは自然と自分の中でも育っていました。「未来は子どもたちが作っていく」ので、良い意味で社会の中で一番エネルギーをかけていきたいと考えています。でもやっていくうちに、よりこの活動の大切さがわかってきた感じです。

渡邊

うんうん!

小倉

子どもたちにはいろいろな体験をしてほしい、というのが一番です。体験は子どもたちの新しい刺激になって、新しい発見の積み重ねになって、ワクワクドキドキするもの。そんな体験のひとつである「みんこと」は、ワクワクドキドキをしっかり音楽で伝えられているので、この活動がもっともっと広がってほしいと思っています。

音は目には見えないですよね。だからこそ、それぞれが自由に感じられるのが良いところ。大人は「CDでいいじゃん?」って言う人もいるかもしれない。でもそれは、その大人が「生の演奏を経験している」からであって、子どもたちは違う。生演奏の空気の振動を感じて、演奏しているその必死な姿を見て、初めて「本物」を感じるんだと思うんです。

そういう体験が、これからもっと複雑化していく世の中を生き抜いていく子どもたちにとって、絶対に必要だと思います。「みんこと」が、子どもたちにとって、ひとつのおもしろい体験になったらいいなぁ、って思ってます。

渡邊

熱い…(感動)さすが10年やってるおにいさん!これまでを振り返って、どうですか?

小倉

心に残っていることはいっぱいあるんだけど…僕の世界は「みんこと」のおかげで広がったんです。今でも音楽活動をできているのは、「みんこと」のおかげ。アートマネージャーに厳しく温かく音楽のことを教えてもらったり、めちゃめちゃ怒られたり…(笑)。それでかなり気持ち的に落ち込んできつくなって「本番大丈夫かな?ちゃんと出来るかな?」って不安に押し潰されそうになっても、10分で気持ちを入れ替えて「ゆうきおにいさん」として本番に出ないといけない。

音楽的にも、演奏家としても、勉強になったことがいっぱいあって、それが今、他での演奏にも活きているんですね。今までお世話になった分恩返しをしたい、といつも思ってて、だからこのインタビューの企画もそこから生まれた、って感じですよね。

渡邊

そうだったんだ、なんか嬉しいなぁ。

小倉

あと「みんこと」って、最近はできていないけど毎年新年会やったり、夏に飲み会やったり、アットホーム感がたまらなくいいですよね!楽しい思い出がいっぱいあります。「みんこと」は基本四重奏だから、1回のコンサートには1つの楽器に1人のアーティストしかコンサートには出ないけど、同じ楽器のアーティスト同士も仲が良い、そんな家族のような感じが音楽にも出るのが「みんこと」の魅力のひとつだと思います。

渡邊

その通りですね。そんなアーティストの魅力をこれからも小倉くんは発信していってくれる、ということですね!

小倉

これからも続けてもいいですか(笑)?

実は次の企画を少しずつ考えているところでして。「みんこと」って「嵐」みたいなグループ名。その中の「松潤」「ニノ」「相葉くん」…みたいに、メンバー個人にもっと親しみをもってもらえたらいいですよね。コンサートでの心理的な距離がぐっと近くなると思います。

渡邊

本当にそうですね。では、最後に一言お願いします!

小倉

未来をつくるのは子どもたちです。そこになにか、これからも僕ができることは「おにいさん」として音楽を届け続けること。ひとりでも多くの子どもたちに届けるために、演奏はもちろん「みんこと」がもっと広がっていくように、できることはなんでもしていきたいと思っています。

小倉勇樹さん、ありがとうございました。これからもアーティストの魅力を発信する企画、楽しみにしています。いやはや、それにしてもインタビューをして、原稿を作るっていうのは本当に大変。まずは1年半、お疲れさまでした!

今回のインタビューを最後までお読みくださった皆さま、ありがとうございました。

(渡邊悠子)


ゆうきおにいさんのプロフィール
ゆうきおにいさんが出演したコンサートレポート他

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