音楽との触れ合いを楽しむコンサート&ワークショップ
東京都教育委員会がおこなっている「子供を笑顔にするプロジェクト」。
この事業は、“感染症対策の観点から学校生活にさまざまな制約を受けている子どもたちに向けて、「見る・聞く・触れる」体験を提供し、笑顔を取り戻してもらうこと”(東京都教育委員会・子供を笑顔にするプロジェクトのサイトより引用)を目的としています。
そして1月19日、みんことから小金井特別支援学校にこの事業を使ったコンサート&ワークショップの1回目をお届けしました。
今回はコンサート&ワークショップということで、いつもの「みんなのコンサート」とは少し違い、コンサートの演奏に加えて体を使って音楽を楽しむワークショップもおこないました。
まずは司会のなつきさんの楽しいトークからコンサートがはじまります。
続けてアーティストたちと4つの楽器が登場し、「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」の演奏がスタートすると、子どもたちは手をたたいたり、体を大きく揺らしながら、その軽やかな音色を楽しみます。
楽器の紹介をするところでは、なつきさんが「フルートや弦楽器は何からできてるんだろう?」と問いかけると、「はい!」と手をあげたり、席から立ち上がったりしながら、自分の考えたことをしっかり答えてれた子どもたち。
発想豊かなさまざまな答えが、あちらこちらから聞こえてきます。
音楽を感じて、体を動かしてみる体験
続いて、みんなでダンスに挑戦してみます。
まずは手をぶらぶらさせたり、おひざをトントンたたいたりしながら、準備体操です。
体が温まったところで、三拍子の「美しく青きドナウ」の演奏に合わせてワルツに挑戦。
流れるような美しメロディーに、子どもたちの多くが立ち上がってゆらゆら体を動かし、くるくると回りながらダンスを楽しんでくれている様子。
とってもゆったりと、でも軽やかに音楽に合わせて体を動かしてくれました。
プログラム後半には小金井特別支援学校の校歌も演奏されました。
みんなで合わせた大きな歌声と歌詞を手話で表現してくれた先生と子どもたちの優しい手が、とても印象的でした。
最後は「ラデツキー行進曲」。
みんなで手を楽器にして、みんことアーティストと共演です。
フォルテッシモの部分では両手を大きく広げてパチパチパチ、ピアニッシモでは体を縮めて指先で小さな音をトントントン。
子どもたち全員の拍手と喜びの笑顔が会場に広がり、コンサート&ワークショップは幕を閉じました。
最後に「今日はありがとうございました。とっても楽しかったです」と代表の生徒さんからお礼のメッセージをいただきました。
心温まる時間となった今回のコンサート&ワークショップ。
小金井特別支援学校の先生方、そして児童のみなさん、ありがとうございました。
今回訪問したアーティスト
フルート:かなこさん(谷田 圭菜好)
ヴァイオリン:はるなさん(須藤 はるな)
ヴィオラ:ゆうきさん(小倉 勇樹)
チェロ:ひろゆきさん(ヨコミゾヒロユキ)
司会:なつきさん(坂本 夏樹)
このコンサートを担当したのは…
髙山 和己(たかやま かずみ)
2022年にみんこと事務局に加わりました。前職は高校の音楽の先生。
子どもたちが自由に音楽を楽しみ、思うがままの反応ができる「みんなのコンサート」を、たくさんの子どもたちに体験してほしい!
打楽器や作編曲を専門に、自身も音楽活動を行っています。
みんなのことばは、プロの音楽家とともに、参加型クラシックプログラムを通して子どもの心を育てる活動をするNPO法人です。
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