青梅市立第五小学校でコンサート(東京都青梅市)

文化庁「文化芸術による子供育成推進事業/芸術家の派遣事業」を活用して、6月26日に青梅市立第五小学校へ「みんなのコンサート」をお届けしました。

▼「みんなのコンサート」について詳しくはこちら

十人十色、それぞれの楽しみ方があるコンサート

豊かな奥多摩の自然に囲まれ、梅の名所「吉野梅郷」にある青梅市立第五小学校。

全校生徒を対象に、低学年、中学年、高学年の3回に分け、各45分間のコンサートを開催しました。

音楽の楽しみ方は人それぞれ。ワクワクして待ちきれない様子の低学年の生徒さん達。中学年の生徒さんは普段とは違うイベントに少し緊張している様子。高学年の皆さんはというと、これから始まるコンサートは一体どんなものなのか?はたして楽しいものなのか?…学年ごとにコンサートを待つ雰囲気も異なります。

心に響く本物の体験

モーツァルト、ヴィヴァルディ、ベートーヴェンとプログラムが進むにつれて、かたい表情の生徒さんも次第にいきいきとした表情に変わっていきます。

「運命」では、難聴に苦しみながらもそれを乗り越え、数々の名作を作曲したベートーヴェンの生涯に触れ、実際に演奏を聴いて“怒ってる”“悲しい”“がっかり”“悲劇”“転落”と、様々なメッセージを感じ取った生徒の皆さん。決して諦めずに、困難に立ち向かう力をベートーヴェンに学びます。

「ユーモレスク」ではヴァイオリン・ソロ、オペラ「ドン・ジョヴァンニ」よりアリア〈窓辺においで〉ではバリトン・ソロに魅了され、演奏者同士が互いに引き立て合う演奏に会場からは大きな拍手が送られます。

声楽家であるギャリーによるレクチャーでは、素敵に歌うためのポイントを学びます。

指揮者体験では自分の思いをカルテットに伝え、音楽をつくる表現力を学び、実際に披露します。思い思いに指揮をする普段見ることのないお友達の姿に、会場からは惜しみない拍手が送られました。

音楽は「自分たちのもの」と心から思えるプログラム

ただ鑑賞するだけではなく、体験することでより深く身近に音楽を感じることができます。子どもたち自身が音楽は「自分たちのもの」と感じることで心がより豊かに育つプログラム。

アンコールで演奏された「たなばたさま」(アレンジ:ヨコミゾヒロユキ)では、涙する生徒さんの姿も見られ、45分間のコンサートは鳴り止まぬ拍手とブラボーに包まれ幕を閉じました。

終演後、音楽専科の先生は「音楽を通して、性格が異なる子ども達それぞれへの関わり方、アプローチの仕方を知ることができました」と先生ならではの視点で語って下さいました。

青梅市立第五小学校の皆さん、ありがとうございました。

また10月にお会いしましょう!

参加したアーティスト

音楽専科の富永先生(中央)とともに

フルート

香川 恵理
ヴァイオリン須藤 はるな
ヴィオラ小倉 勇樹
チェロヨコミゾヒロユキ
司会ギャリー(上尾 和音)
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