長崎県立佐世保特別支援学校でコンサート(長崎県佐世保市)

文化庁「文化芸術による子供育成推進事業/芸術家の派遣事業」を活用して、6月21日に長崎県立佐世保特別支援学校に「みんなのコンサート」をお届けしました。

▼子どものための参加型クラシックプログラム「みんなのコンサート」とは


部門ごとに45分間のコンサート

佐世保特別支援学校では、知的障害教育部門小学部、同部門中学部、肢体不自由教育部門小・中学部の3回に分け、それぞれ45分間のコンサートを開催しました。

体育館に集まった生徒さんたちは、今日のコンサートを楽しみにしている様子。

「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」では、佐世保ツアー3日目でチームワークを増したアーティストの熱がこもった演奏が鳴り響くと、あっという間に曲の世界に引き込まれてゆく生徒さんたち。「すごい」「きれい」「ワクワク」それぞれに感じたことを伝えてくれました。

「ユーモレスク」では、美しい旋律にに引き込まれ、ヴァイオリニストに熱い眼差しが注がれます。

作曲家が曲に込めた思いを五感で感じる

フルートのするどい息づかいで発せられる高音、ヴァイオリンの弓をしっかり使った粘りのある高音。同じ高音でも、楽器の特性、違いを感じ取る生徒さんたち。その奏法、多彩な音に込められたアーティストと作曲家の思いを的確につかみ取り、五感と想像力を活かして、積極的に音の世界に入っていきます。

ベートーヴェン『運命』では「上がってる」「下がってる」と、音形と響きから様々なことを想像し作曲家に思いを巡らせます。

最後の和音が鳴り終わると、会場からはどよめきが。声楽家の声量だけではなく、名曲が持つ音楽の力に惜しみない拍手とブラボーの嵐で会場が一体となります。

お待ちかね指揮者体験!

ギャリーから教わった基本の指揮法に忠実に指揮をする生徒さん。ギャリーの模範演奏のように、自由に型にとらわれない指揮で演奏を紡ぎ出す生徒さん。

個性が光る演奏に、会場からは自然と手拍子と笑顔のエールが送られます。

すべてのマエストロにブラボーがあがりました!

音楽を聴いて歌って、体全体で感じる充実した体験となった今回のコンサート。

代表の生徒さんから「クラシックの音を生で演奏していただいて、とても嬉しかったです。特に、初めて指揮の体験が出来て楽しかったです。素敵な演奏をありがとうございました!」と嬉しい感謝の言葉をいただきました。

アーティストが見えなくなるまで鳴り止まぬ拍手とブラボーの嵐!

退場するアーティストを引き留めた女子生徒さんからは自作の缶バッジのプレゼントをいただき、アーティストにとっても忘れられないコンサートとなりました。

長崎県立佐世保特別支援学校のみなさま、ありがとうございました。

参加したアーティスト


フルート

香川 恵理
ヴァイオリン須藤 はるな
ヴィオラ小倉 勇樹
チェロヨコミゾヒロユキ
司会ギャリー(上尾 和音)
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