岩手県宮古市・山田町・大槌町・釜石市で東北復興支援コンサート

公益社団法人Civic Forceさんとの協働事業で、2011年7月13～15日、岩手県で津波の被害が大きかった宮古市、山田町、大槌町、釜石市の避難所や保育所、学校へコンサートをお届けしました。

第一弾の南三陸町、気仙沼エリアに続く今回は、岩手県の宮古市、山田町、大槌町、釜石市に行ってまいりました。

▼第一弾のレポートはこちらをご覧ください。

宮城県南三陸町・気仙沼エリアで東北復興支援コンサート | NPOみんなのことば

生演奏のコンサートで精神的活力取り戻せる時間を 公益社団法人Civic Forceさんとの協働事業で、2011

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7月に入りましたが、まだ避難所生活をされている方は多くいらっしゃいます。平日は多くの方がお仕事や学校に出かけられますが、今回は平日の昼間の避難所にうかがうことで、体が不自由な方、ご年配の方など、日中も避難所にいらっしゃる方へ、よりゆったりと音楽をお楽しみいただくことができました。

つどいの広場すくすくランド、宮古市総合福祉センター老人デイサービス、藤原学童の家

■7月13日　宮古市

避難所で生活していたほとんどの方が、すでに仮設住宅に移られた宮古市。今回は、子育て支援センター、老人デイサービス、学童の3カ所にうかがいました。子育て支援センターでは、0歳児とそのお母さんたちが15組ほど参加。震災後、落ち着かない生活の中で育児に励むお母さんたち。子どもたちが生演奏に合わせて自然と体を動かす姿を見て、「とても楽しかった」「もっとゆっくり聴きたい」「日々の疲れが吹っ飛びました！」などの感想をいただきました。

また、デイサービスでは、避難所として利用されている方、ご自宅や仮設住宅から通っていらっしゃるご年配の方、障害を持った方などが参加。懐かしい曲を口ずさんだり、一緒に「ふるさと」などを歌って盛り上がりました。終了後は、演奏家たちに「ありがとう」「ありがとう」とたくさんの方が話しかけてくださいました。

また、この日は地元の「みやこさいがいエフエム」さんが取材に来てくださり、2回ほど、インタビューと共にコンサートのようすが放送されました。放送の中で、パーソナリティーの方が「震災がきっかけだけど、このように普段できない経験ができたり、いろいろな方とご縁ができてとても嬉しいですね。きっと次の会場でも盛り上がっているでしょうね！」と元気にお話してくださり、車の中でその言葉を聞いて、私たちもとても元気になりました！

山田高校体育館（山田町の避難所）、城山公民館（大槌町の避難所）

■7月14日　山田町・大槌町

被害が大きく、沿岸部がほぼ一面瓦礫となった山田町、大槌町。仮設住宅も間に合っておらず、避難所ではまだ数百人単位の方が生活していました。それぞれの町で一番大きな避難所へ行きました。皆さんが普段の生活をされている中へお邪魔させていただき、ご挨拶をして演奏を始めました。この日の気温は30度以上。扇風機が何台もまわる中、ご自身の生活の場所からそっと聴いてくださったり、ステージに近づいてじっくりと楽しんでくださったり、それぞれのスタイルでリラックスしてご参加いただきました。コンサートが終わると大きな拍手をいただき、話しかけてくださったり、帰るときには見えなくなるまで皆さんで手を振ってくださり、お一人お一人の優しさと温かさに「この町は絶対に復興する」と、一層心強く感じることができました。

藤原小学校、旧釜石第一中学校（避難所）、市民体育館（避難所）

■7月15日　釜石市

釜石市では、小学校と避難所にうかがいました。小学校では校長先生ご自身が大槌町にお住まいで被災され、「明日やっと仮設住宅に引っ越します」とお話をしてくださりました。この小学校の体育館も、まだ避難所になっています。子どもたちは本当に元気いっぱい！初めて見る楽器に目をキラキラさせていました。避難所では、平日の日中ということであまりいらっしゃる方は多くありません。しかし、お仕事や学校もなく、24時間避難所で生活されている方々にじっくりと音楽をお楽しみいただくことができました。コンサートのあとは、ぐっと演奏家と観客の方の距離が近づき、ジュースをいただきながらお話をしたり、アンコールをいただいて急遽楽器を出してその場で演奏したりする様子が見られました。

最後に、今回も参加してくださっている演奏家の菊池洋子さん（フルート）、張大赫さん（ヴァイオリン）、小泉悠さん（ヴィオラ）、横溝宏幸さん（チェロ）と代表の渡邊で、みやこさいがいエフエムさんの取材のようす。みんなで「がんばっぺ！宮古！」と元気に言った声を録音していただき、放送されました！

復興へは、まだまだ長い道のりです。また来年などにも継続して東北に音楽を届けることができるよう、これからも精力的に活動してまいります！

サポートいただいた全ての皆さまに、心から感謝申し上げるとともに、引き続き応援・ご協力をよろしくお願い申し上げます。