文化庁「文化芸術による子供育成推進事業/芸術家の派遣事業」を活用して、9月22日・25日・26日の3日間、江戸川区立清新第一小学校へ「みんなのコンサート」をお届けしました。
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体育館を会場にして、学年ごとに1日2公演を3日間。全学年を対象とした6公演、45分間のプログラムです。
学年によって異なるコンサートの楽しみ方
小学校、中学校、高校、そして特別支援学校を問わず、どの学年でも、まず初めに必ず演奏するモーツァルトの「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」。そして、ベートーヴェンの交響曲第5番「運命」。同じプログラムでも、対象によって反応はさまざまです。
1年生は、初めて目の前で体験する生演奏に驚き、終始笑い声と笑顔が絶えません。
学年が上がるにしたがって、作品の背景と作曲家の思い、アーティストが発するメッセージに心を寄せて、じっくりと音楽に耳をかたむけます。
本物を聴く。本物を学ぶ。
「ユーモレスク」の演奏では、ヴァイオリンのソロからチェロへとテーマが引き継がれ、再びヴァイオリンへとテーマが戻ると、その圧倒的なパフォーマンスに会場にはカルテットが紡ぐ音だけが響き、熱い視線が注がれます。
「ドン・ジョヴァンニ」のキャラクターを動きと表情でわかりやすく表現し、さらにカルテットと歌手の息の合った演奏は、子どもたちの心をつかんで離しません。
そして、文化庁公演では学びを深めるプログラムを取り入れています。普段の学校生活や授業で親しんでいる校歌や合唱曲を、より美しく演奏するコツを学びます。
「指揮者体験」では基本の指揮法を学び、曲のエネルギーを自分の感性で表現します。
アンコールのあとも止まらない大歓声が体育館にこだまし、3日間にわたる全6公演は、音楽の本質に触れて体験する充実感とともに幕を閉じました。
江戸川区立清新第一小学校の皆さん、ありがとうございました。
参加したアーティスト
フルート | 香川 恵理 |
ヴァイオリン | 須藤 はるな |
ヴィオラ | 小倉 勇樹 |
チェロ | ヨコミゾヒロユキ |
司会 | ギャリー(上尾 和音) |
みんなのことばは、プロの音楽家とともに、参加型クラシックプログラムを通して子どもの心を育てる活動をするNPO法人です。
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