「ヴィンテージ・ヴィラ相模原」で入居者向けコンサート（神奈川県相模原市）

尺八とジャズピアノの異色コンビによるコンサート！

2011年1月22日、神奈川県相模原市にあるケア付高齢者住宅「ヴィンテージ・ヴィラ相模原」より、コンサートのご依頼をいただきました。

今回はお正月らしく、尺八をメインとしたコンサートです。

居住者の皆さんは毎回のコンサートをとても楽しみにしておられ、NPOみんなのことば のスタッフに「いつもありがとう」と声をかけてくださいます。今回もコンサートの始まる時間には、たくさんの方にお集まりいただきました。

今日の演奏は、邦楽界の若手としてとても注目されている尺八奏者の中村仁樹さんと、ジャズピアニストとして多方面で活躍している中嶋錠二さんという異色の組み合わせ。

最初に施設の方から演奏者2人をご紹介いただき、1曲目にはジャズで有名なチック・コリアの「スペイン」を演奏。邦楽で聴く尺八のイメージを一新する演奏で、一気にお客様を惹きつけていました。

童謡からクラシックの名曲まで

そのあとは、「春の海」から日本の美しい四季を歌った季節の歌「浜辺の歌」「赤とんぼ」「雪の降る町」をメドレーで。中村さんの尺八の音色と、ジャズピアニストである中嶋さんの伴奏に、改めて童謡のメロディの美しさを感じました。

中村さんによる尺八についてのお話と、尺八琴古流古典本曲のソロの演奏、そして中嶋さんによるジャズピアノのソロ演奏に続いて、再び中村さんが尺八を吹きながら登場。映画音楽やクラシックの名曲「チャールダッシュ」で、大きな拍手をいただいていました。

最後はアンコールをいただき、「ふるさと」を皆さんで一緒に歌いました。それが終わると、お客様から「もう1曲！！」とさらにアンコールが！大きな拍手に包まれて、急遽ジャズの名曲「枯葉」を演奏。

終了後はたくさんの方に声をかけていただき、大人気のお二人でした。

★ヴィンテージ・ヴィラ相模原の皆様、ありがとうございました。コンサートの収益は子どもたちへコンサートをお届けする、活動資金として役立たせていただきます。

ヴィンテージ・ヴィラのホームページ （新しいウィンドウが開きます）

［ アーティストについて ］

● 中村 仁樹　（尺八）

愛媛県宇和島市出身。２００２年東京藝術大学音楽学部邦楽科尺八専攻に進む。２００４第六回尺八新人王決定戦、２００６第三回東京邦楽コンクール、２００６第二回和洋楽器グループコンテストなどのコンクールで優勝を果たす。読売新聞社賞、日本民謡協会賞、薦田奨励賞、宇和島大賞受賞。NHK邦楽オーデション合格。サントリーホール・両国国技館・アメリカ大使館などで招待演奏。国際交流基金「2010年トルコにおける日本年」事業にて、トルコ・アルジェリア公演。各地で絶賛を博す。尺八本来の響きを生かし、ジャンルを自在に行き来するスタイルは多くのファンを魅了してやまない。また、大自然や自己の内なる世界を投影したオリジナル曲は高い評価を得ている。

● 中嶋 錠二　（ピアノ）

青森県八戸市出身。 高校までクラシックピアノを学び、尚美学園大学ジャズ＆ポップスコースに入学。坪口昌恭氏に師事し、ジャズピアノを学ぶ。 成績優秀者として、卒業演奏会で演奏をする。 大山日出男、藤井学、国貞雅子、北浪良佳、バイソン片山、木村由紀夫、Breeze、今津雅仁などと共演。 現在、都内などのジャズバーやライブハウスで、ジャズのライブを中心に活動中。