みんことアーティストの「ゆうきおにいさん」こと小倉勇樹がインタビュアーとなり、みんことのメンバーにインタビューをする企画の第1回。アーティスト同士だからこそ引き出せる新たな魅力を、皆さんにお伝えしています。
「本気で遊ぶ」~ひろゆきおにいさんの流儀
突然ではありますが、今回から新連載を開始したいと思っております。
この連載は、「みんこと」のヴァイオリン&ヴィオラ奏者である「ゆうきおにいさん」ことワタクシ「小倉勇樹」が「みんこと」のことを、そしてメンバーのことをもっともっともーーーっと沢山の方々に知って頂きたい!
という一心で始めた企画です。どうぞ最後までお付き合い下さい。
という訳で、早速いっちゃいましょう!
記念すべき第1回目のゲストは「みんこと」のチェロ奏者且つアートマネージャー、この人いなきゃ「みんこと」始まらないよ「ひろゆきおにいさん」こと、ヨコミゾヒロユキさんです。
8月に2ndアルバム『LIFE』をリリース。アルバムのこと、そして「みんこと」への思いを聞きました。
新しくリリースされた2ndアルバム『LIFE』聴きました。
どうもありがとう!
どれも素敵な曲で、 みぞくんのメロディメーカーとしての才能が遺憾なく発揮されている作品だね。
いやーそんな風に言ってもらえて嬉しい。
本当なら全ての曲について聞きたいんだけど、文字数の制限もあって(泣)。ここは僕の1番のお気に入りの曲、「サクラチル、キミガマウ」について聞かせてほしいなと。
今回のアルバム、本当は4月にリリースの予定だったんだけど、新型コロナの影響で色々あって8月に発売延期したんだ。そんな中、ある桜の名所に偶然立ち寄ってみたんだ。本来なら桜まつりで人が沢山いるはずなのに誰もいない中で桜は散り乱れていて、そしてそれ以上に菜の花が一面にもの凄い勢いで咲いていて…人間がいないことでそれだけ花が咲き乱れていて…その光景が忘れられなくて作った曲がこの「サクラチル、キミガマウ」という曲。この曲だけ実は4月以降に出来た曲なんだ。
はぁ~そういう話を聞かせてもらうと、ますます好きになるなぁ…自分は行ってないのに情景が浮かんでくる。他にも聞かせてほしいことは沢山あるんだけど…(泣)。
僕には「テンペスト」という曲も驚きでした。ここでは書きませんので、聴いてのお楽しみです。ヨコミゾヒロユキ2ndアルバム『LIFE』は「みんこと」での「ひろゆきおにいさん」とは違う「アーティスト ヨコミゾヒロユキ」の一面を見せてくれる素敵なアルバムです。是非皆さん聴いてみて下さいね。
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そして近年はチェリスト、アートマネージャーとしてだけなく広報部長兼カメラマンとしてもアートな魅力を発信してくれるひろゆきおにいさん。そんな彼の「みんこと」との出会い、「みんこと」への思い…
僕は2012年から「みんこと」に参加させて頂いているんだけど、そもそもみぞくんと「みんこと」との出会いって?
いや~…それが実はちょっと記憶が曖昧なところがあるんだけど(笑)。確か2009年にたまたま知人の紹介で出来たばかりの「みんこと」で演奏したのが始まりで…その頃は渡邊代表がまだ1人で色々模索している時で…それでひと言で言うと「意気投合」。それから11年一緒にやっているのに、不思議と覚えてなくて…それくらい自然だったんだよね。
えー!そうなの(笑)?
この人、おもしろいなと(笑)。渡邊代表も団体を作ったばかりで、僕も様々な仕事を経験してきた上で、本当に自分がライフワークとして生きていく場所ってどこなんだろう?って探している時期でもあって…そこが自然と一致して…
それって「運命」と言うのでは…
初めて渡邊代表に会った第一印象は覚えていて、何かこの人持ってるな、輝いているなと思って…向こうはどう思っているか知らないけど(笑)。11年経ってもその最初の印象は変わらない。
二人が出会うのは「運命」だったんだよ。
でも最初は今ほど組織化されていなくて、色々なアーティストが来ていて、音楽の方向性も定まっていなかった。それが定まってきたのが、2011年からの東北の復興支援ツアー。ハイエース1台で僕と代表で交代で運転して被災地を回った。
僕も行かせて頂きました。1日に3,4公演して体力的には大変だったけど、とても貴重な経験でした。
2011年の震災の時、あの時も仕事が全てキャンセルになって「こんな時に音楽なんて…」という状況だったけど、僕が勢いで「チャリティコンサートやろうよ!」と言ったらそれが実現して、そのコンサートにシビックフォースさん(※)が聴きにきて下さって「これを是非東北に持って行きましょう!」と言ってくれたのが始まりだった。レベルは違うけれどエンターテイメントが窮地に追いやられている状況が今と似ていて…でもやっぱりそこから「みんこと」が始まったというか…あそこからメンバーや方向性が固まっていった。あの旅が「みんこと」を作ってくれた。
※みんなのことばは、公益社団法人Civic Forceさんとの協働事業として2011年6月~2012年3月東北へコンサートをお届けしていました。
うん…「みんこと」にとって東北はかけがえのない場所だし、また必ず行きたいよね。それにしても、代表とみぞくんの出会いの話は途中から入った僕からすると、とても新鮮な話で…知らないメンバーも多いんじゃないかな。
最初は大変だったよ…子どもたちのパワーが凄くて…(笑)。いつもエネルギー吸いとられてた(笑)。今は、自分も子どもにかえって、同じ目線になれていると思う。誤解を恐れずに言うならば僕は子どもたちに「音楽を届けに」行くのではなく「本気で遊びに」行っている。
本気で遊ぶ…
そう!子どもって分かるから。大人に「ハイハイ」って片手間に遊ばれたら絶対にイヤだけど、真剣に遊んだら、子どもも真剣に遊ぶ。僕はそこをなめちゃいけないと思っている。だから「真剣に遊びに」行っている。いつもコンサートに向かう車の中で、今日は何をやろうかな…と(笑)。でも、まず同じステージに立つメンバーを楽しませないと子どもたちを楽しませるなんて絶対にムリだし、なんか既成概念を壊すというか、人間て想像以上のことが起こると感動したり笑ったりする。僕はそれをいつも追い求めているかな。
僕が彼と出会ったのは、大学生のとき…彼のほうが2つ上の学年だったので、同い年なのにずっと「横溝先輩」って呼んでいました。卒業後数年経って仕事で会うことが多くなり、「みんこと」に参加させて頂くことになって、沢山の時間を一緒に過ごさせてもらいました。チェロに作曲にアレンジに写真…そして絵も上手!彼のマルチな才能にいつも驚いてばかりです。幼少時から「何かを表現したかった」というひろゆきおにいさん。「みんこと」も彼の作品の1つなのかな…と思います。新型コロナウィルスの影響でコンサートはキャンセルが続いてしまっていますが、1日でも早く共に「本気で遊びに行きたい!」と強く思ったインタビューでした。
みぞくん、どうもありがとうございました。
次回のインタビューは「コウノトリマウ、オリタツ」あのおねえさん。お楽しみに…
最後までお付き合い頂き、どうもありがとうございました。
(文・構成:小倉勇樹)
ひろゆきおにいさんのプロフィール
ひろゆきおにいさんが出演したコンサートレポート他
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