かなこおねえさん(谷田圭菜好)/みんことメンバー深掘りインタビュー

みんことアーティストの「ゆうきおにいさん」こと小倉勇樹がインタビュアーとなり、みんことのメンバーにインタビューをする企画の第10回。アーティスト同士だからこそ引き出せる新たな魅力を、皆さんにお伝えしています。


心は近くに、みんことカラーは揺るがずに

いまや、我々の生活に無くてはならないものになったスマートフォンやタブレットですが、その中で「LINE」をお使いの皆さまも多いのではないでしょうか。いつも期間限定のイベントスタンプを使っているそこのアナタ(え?ワタクシのこと?)朗報です!

先日のメールニュースでもお伝えしたように、この度「みんことスタンプ」が出来上がりました!ただ今絶賛発売中!

そして、今月のワタクシ、ヴァイオリン&ヴィオラの「ゆうきおにいさん」こと小倉勇樹がお届けする「みんことメンバー深掘り(!?)インタビュー」は、その「みんことスタンプ」のイラストを描いたフルートの「かなこおねえさん」こと谷田圭菜好さんです。

小倉

スタンプ作成、お疲れさま!

谷田

ありがとうございます。実は去年買ったiPadがきっかけで。iPadって絵やイラストを簡単に描けるんです。それで「みんこと」のメンバーの似顔絵を描いて「これ、LINEスタンプにしたら面白いと思うんですよね」って見せたら「イイね!」って。そこから話がトントン拍子に進んでいきました。

小倉

そうだったんだ。僕も早速使っています。でもあれだけの数を描くのは大変だったのでは?

谷田

そうですね。メンバーそれぞれのキャラクターが被らないように個性を出しつつ、どれがどのおにいさん、おねえさんなのかを分かりやすく描く…というところが少し難しかったですね。でも事前にみなさんにセリフを相談させてもらっていたので、セリフに合わせて大体の下絵をイメージ出来たのは良かったです。男性陣の皆さんはそれぞれキャラクターが濃いので特に描きやすかったですよ(笑)

小倉

イチオシのスタンプはどれでしょう?

谷田

全部オススメです!でも強いて挙げるならアイコンとして使用している「OK!」のスタンプの絵ですね。自分でも上手く描けたな〜と思います(笑)。「みんこと」ならではのスタンプから、普段から使えるスタンプまで揃っているので、是非いろいろな方に使ってほしいと思います。

皆さん、興味が湧きませんか?かなこおねえさんがイラスト描いた「みんことLINEスタンプ」はこちらから。

そんなかなこおねえさんは北陸の富山県出身。ここからは音楽のことも聞かせてもらいましょう。

谷田

フルートとは小学校5年生のときに出会いました。管楽器クラブに入ってフルートになったんですが…2,3ヶ月経っても全く音が出ない!とうとう先生から「フルートは無理だな、サックスに変更」と(笑)。サックスはすぐに音が出せて楽しくて、小学校ではずっとサックスを吹いていました。

あれ…フルートとサックスって、何か似たようなエピソードを聞いたことがありますね。えりおねえさんがやりたかったサックスをかなこおねえさんがやっていたなんて…!

▼えりおねえさんのエピソードはこちら。

谷田

中学校でも吹奏楽部に入ってサックスをやるつもりでした。でもそこは入部した全員に楽器を決めるオーディションがあって、なんだか見事に落ちまして(笑)それで第2希望にしていたフルートを吹いてみたら、何故か音が出たんですよ、昔は全く出なかったのに…!

小倉

サックスをやっていたのが役にたったのかな?

谷田

そうかもしれないですね。その吹奏楽部は全国大会を目指してやっているガチの部活だったんです。朝6時に学校行って朝練があって、昼休みは昼練、放課後はもちろん練習、土日も練習。その土日は学校の周りを走って腹筋してから楽器を吹く!先生も上下関係も練習量もとても厳しかったです。ある時、先生に「楽器のせいにするな!」と怒られたことがあって。その言葉は自分にとって、とても目の覚める言葉で今も大切にしています。思うように音が出なくても、それは必ずしも楽器の調子が悪いからではないのだから、自分の吹き方や練習を見直さなくてはいけない、ということをその言葉に教えてもらったと思っています。

小倉

かなこちゃんの音楽の原点・土台を作ったのは中学校の3年間なんだね。

谷田

はい。今でも吹奏楽の曲を聴くと当時を思い出します。大変だったけれど、充実して楽しかった日々がよみがえりますね。逆に高校の吹奏楽部はそこまで厳しくもなかったので、ただただみんなと演奏することを楽しみました。

小倉

そして大学で東京に出てきた訳だけど、初めての東京はどうでしたか?

谷田

もう人が多くてビックリでした。毎日お祭りをやっているよう(笑)。それからスーパーのお魚にビックリ。「えっ?富山の魚と色が違う…」と(笑)。あと、赤いきつねの出汁が黒いのにもビックリ!富山の私の住んでいた地域は関西出汁で白かったんです。

どれも 北陸出身者あるあるですね~。

谷田

学芸大学を卒業後、小学校の非常勤教員で低学年の音楽の授業を担当していました。普段の音楽鑑賞はCDなのですが、ある時フルートを生で聴かせまして。すると子どもたちは興味津々!という感じで目を輝かせて、授業が終わって休み時間に入っても遊びに行かず、逆に集まってくるくらいで(笑)。フルートを吹いている様子というのは動画などでも見ることはできますが、生で見る・聴くというのは比べ物にならないくらいの情報量を含んでいるんだと思いました。生の楽器の演奏に触れることで、視覚、聴覚、そのときの“空気感”を感じる肌の感覚などを、より多角的、立体的に刺激することができるのではないでしょうか。子どもたちはその時、頭で考えるより先に、感覚的にたくさんのことを感じ取っているのだろうなぁと思いました。それを実践しているのが「みんこと」でした。

小倉

かなこちゃんが「みんこと」に入って早4年、これからはどんな思いで「みんこと」活動したいですか?

谷田

コロナ禍では、なかなか子どもたちに会いにも行かれず、皆さんをお待たせしている分、私たちへの期待値も高くなっているだろうと思います。待ちに待ったコンサートがやってきた時、我慢してきた分思いきり楽しんでもらえるように、クオリティを落とすわけにはいきません。「みんことのコンサートってやっぱり楽しいね!」って思ってもらえるように、アーティストとしての緊張感は常に持っていたいです。それから、コンサートは聴き手との相互コミュニケーションだと思っています。特に「みんこと」は、ただ聴かせるだけじゃなくて、子どもたちと目と目を合わせて意思疎通をして、リアルタイムでコンサートを作り上げていっています。アーティストが本気で楽しむ様子を見て、聴いて、楽しくなって、それを受けてますますこちらもテンション上がって…と。それが「みんこと」のコンサートで、カラーだと思うので、以前より会場での物理的な距離が遠かったりもすることもありますが、「心は近くに、みんことカラーは揺るがずに」活動を続けていきたいと思っています。

確かに今は思うように子どもたちに「本物の体験」を届けることが出来ず、我々はもどかしい日々を過ごしています。しかし、代表の渡邊がよく口にする言葉、

「子どもたちの“今”を大切に」

があります。だから

「みんことは止まらない」のです。

メンバーのアイデアや工夫が、みんことTVやうち×うた、そして今回のLINEスタンプになっています。みなさんも「止めず、止まらず」一緒に乗り越えていきましょうね!

このコーナーへのご意見、ご感想、リクエスト、アーティストに聞いてみたいことなどなど、どしどしお寄せ頂けると嬉しいです!(hello@minkoto.org)

(文・構成:小倉勇樹)


かなこおねえさんのプロフィール
かなこおねえさんが出演したコンサートレポート他

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