子どもたちのまっすぐな喜びが伝わるコンサート
1月14日(土)は、松江ひかり幼稚園にコンサートをお届けしました。
以前は定期的に合唱団を招いていた松江ひかり幼稚園。
コロナ禍で歌唱が難しくなったため、今年は「生の楽器を子どもたちに楽しんでほしい」とインターネットで検索し、今回はじめて「みんなのコンサート」をご依頼いただきました。
当日は、アーティストと子どもたちとの距離を十分に保ち、コンサートを2回公演するなど、感染症対策をしっかりおこなってのコンサート開催となりました。
最初の公演は年少さんと年中さん、そして未就園児の親子のみなさんに参加していただきました。
子どもたちは「これから何がはじまるのかな?」と、とってもワクワクしている様子。
そして、司会のギャリーが観客席の前に立ち「おはようございます!」と話しかけると、みんなの視線がパッと前へ向き、ちょっぴり真剣な表情へと変わります。
続いてきれいなドレスに包まれたアーティストのおねえさんたち、そして、かっこいいジャケットを羽織ったおにいさんたちが登場すると、子どもたちから「うわー」「かわいいー」の声が。
会場の空気が暖まりはじめたところで、最初の演奏曲「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」がスタートです。
演奏の合間にはギャリーが軽快なトークで楽器の紹介や音楽について子どもたちと会話をしていきます。
「バイオリンの弦は何からできてるか知ってるかな?」
「そうめん???」
「馬のしっぽ!」
「『ピチカートポルカ』はどうやって演奏していた?」
「ギターみたいに弾いていた!」
子どもたちは、とっても感性豊かな答えを大きな声で自由に表現してくれます。
リクエスト曲は、園児のみなさんにお馴染みの曲を演奏。
みんなの笑顔と元気あふれる大合唱が会場いっぱいに響き渡りました。
コンサート終了後は「楽しかったー!」と、アーティストたちにうれしい感想を伝えてくれた子どもたち。
会場の熱気が冷めやらぬまま、1公演目は幕を閉じました。
感じたことをたっぷりと表現してくれました
2公演目に参加してくれたのは、年長さんと未就学児、そして松江ひかり幼稚園の卒業生を含む地域の中学生までの親子の方々です。
コンサートが始まり、ギャリーのコミカルなおしゃべりにケラケラと笑う子どもたちは、なんだかとっても楽しそう。
屈託のない笑みが、コンサート序盤から会場を盛り上げます。
そして、アーティストが会場に1人ずつ入ってくると、「かわいー」や「チェロ、かっこいー」と、感じたことが言葉になって観客席から飛び出してきたり、フルートやチェロの演奏をまねしてくれるお子さんの姿もありました。
一度は聞いたことがある「交響曲『運命』より第1楽章」では、気迫あふれるアーティストの演奏が観客席の心を奪います。
でも、そのあまりの激しい演奏になぜかクスクスと笑ってしまう子どもさんも。
そして演奏後、ギャリーが「『運命』どうだった?」と聞くと、「知ってたー!」や「ドドドドーンでしょ」など、さまざまな感想をみんなで元気よく答えてくれました。
最後は、子どもたち全員が手拍子で演奏に参加。
手を頭の上に上げて大きくパチパチとたたいたり、お友だちと顔を見合わせながら楽しそうに拍手をしたり。
みんなでアーティストの演奏に合わせて拍手に強弱をつけて楽しみながら、コンサートを締めくくりました。
コンサート終了後、「楽しすぎて、暑くなって、汗かいちゃった!」という園児さんからの声がありました。
そうなんです。「音楽は楽しい!」そして「心で感じたことを、自由に表現できる!」。
みんことからのメッセージを子どもたちがたっぷりと感じ取ってくれたコンサートでした。
松江ひかり幼稚園のみなさま、ありがとうございました。
今回訪問したアーティスト
フルート:えりおねえさん(香川 恵理)
ヴァイオリン:ちほおねえさん(橋本 知歩)
ヴィオラ:ゆうきおにいさん(小倉 勇樹)
チェロ:ひろゆきおにいさん(ヨコミゾヒロユキ)
司会:ギャリー (上尾 和音)
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