青梅市立第五小学校で本年度2回目のコンサート(東京都青梅市)

文化庁「文化芸術による子供育成推進事業/芸術家の派遣事業」を活用して、10月5日に青梅市立第五小学校へ「みんなのコンサート」をお届けしました。

▼「みんなのコンサート」について詳しくはこちら

青梅市立第五小学校へうかがうのは、6月26日に続いて2回目です。

▼1回目のレポートはこちら

前回の終演後からずっとこの日を楽しみにしてくれていた児童の皆さん。来校した私たちの姿が見えると、笑顔で歓迎してくれました。

さらに深く、さらに近く。聴いて見て学ぶもうひとつのプログラム。

今回も前回と同じく全校児童を対象に、低学年・中学年・高学年の3回に分け、45分間ずつのコンサートを開催しました。

1曲目はモーツァルト「ディヴェルティメントin D 第3楽章」。前回と異なるプログラムで、クラシック音楽をより身近に感じるコンサートが幕を開けます。

「楽しい!」「高い音が高揚感がある」「アーティストが演奏を楽しんでいた」と、児童の皆さんは目を輝かせて、思い思いの感想を伝えてくれます。

今回のコンサートは第1回をふまえて、さらに学びを深めるコンサート。

弦楽器に焦点を当てて、ヴァイオリンをはじめとする弦楽器の成り立ちの歴史を話すギャリーに、児童の皆さんも先生方も耳をかたむけます。

ヴァイオリンを構成するパーツの名称、構造をわかりやすく解説します。

前回、馬のしっぽの毛が張られていると学んだ弓。その弓で弦をこすり、どのように楽器が共鳴しているのか?

f字孔から響く音の仕組みを学び、低音のチェロ、中音のヴィオラ、高音のヴァイオリンと音を重ねて体育館に響くハーモニー。無限に広がる音の世界に、思わず前のめりになる児童の姿も見られました。

弦楽器の事をより深く知ってから聴く「チャルダッシュ」。

須藤はるなさんの超絶技巧に、会場の熱気はさらに高まり「ブラボー!」と拍手の大歓声!

「みんなのコンサート」のために、ヨコミゾヒロユキさんが曲を書いた「MOMIJI」で観衆とアーティストがさらにひとつになりました。

歌の世界観を表現する

1〜4年生はヨコミゾヒロユキ編曲「ドレミの歌」、5・6年生にはシューベルト「魔王」をギャリーの歌唱で鑑賞。

「ドレミの歌」を一緒に口ずさみ、心弾ませる児童の皆さん。

「魔王」では、ゲーテの詩とシューベルトの音楽の世界観を表現する鬼気迫る渾身の演奏に、会場は息を呑みます。音楽と言葉の力に会場は静まり返りました。

歌を鑑賞したあとは、校歌を題材に“ことば”を大切に歌うためのレクチャー。

青梅市立第五小学校は今年で創立150周年。その歴史ある学校で大切に歌い継がれてきた校歌は、美しい自然を歌う青梅の讃美歌。

学校生活を送る上で1番馴染み深い歌、校歌をいつまでも大切に歌い継いでほしいという思いでレクチャーをするギャリー。

詞を理解し、声とことば、心がひとつに繋がり、伸びやかに校歌を歌う児童の皆さん。2度のレクチャーを経て、聴く人を感動させる力を持つ歌声へと成長しました。

お待ちかね!指揮者体験

今回の指揮者体験のポイントは3拍子と強弱。

「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」より「メヌエット」を指揮しました。

前回よりもワンランク上の演奏に、会場は大盛り上がり!

「ラデツキー行進曲」の手拍子も、アンコールの演奏も、児童と先生とアーティストの心が通い合い、笑顔が弾けるコンサートとなりました。

終演後は、校長先生や公演ご担当の音楽専科の先生、クラス担任の先生方とともに、教育と音楽の関わり方、ことばの伝え方、子どもたちへのアプローチの仕方など、帰りのバスの時間までたくさんお話しをすることができ、私たちにとっても学びの多い公演となりました。

青梅市立第五小学校の皆さん、ありがとうございました

参加したアーティスト

音楽専科の富永先生とともに

フルート

谷田 圭菜好
ヴァイオリン須藤 はるな
ヴィオラ小倉 勇樹
チェロヨコミゾヒロユキ
司会ギャリー(上尾 和音)
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