はるなおねえさん(須藤はるな)/みんことメンバー深掘りインタビュー

みんことアーティストの「ゆうきおにいさん」こと小倉勇樹がインタビュアーとなり、みんことのメンバーにインタビューをする企画の第8回。アーティスト同士だからこそ引き出せる新たな魅力を、皆さんにお伝えしています。


演奏家生活は「みんこと」でスタート!

4月も半ばになりましたね。新たな生活が始まったという方も多いのではないでしょうか。新しい出会いが増える季節、ということで今月のワタクシ、ヴァイオリン&ヴィオラの「ゆうきおにいさん」こと小倉勇樹がお届けする、「みんことメンバー深掘り(!?)インタビュー」は、現在東京音楽大学(ヴァイオリン専攻)に在学中、先日「みんこと」デビューし、新たに仲間に加わったヴァイオリンの「はるなおねえさん」こと須藤はるなさんです。

小倉

はるなちゃん、今日はよろしくね。ちょうど今は学校も休みかな?

須藤

そうですね。春休みなので久しぶりに群馬の実家に帰っています。今年のお正月は緊急事態宣言も出てしまって帰省出来なかったので久しぶりです。やっぱり空気が美味しいですね。4月上旬ですがストーブ炊いてます。

小倉

ストーブ!?

須藤

はい(笑)
群馬でも長野県よりの安中市というところなんです。

小倉

安中市!榛名山のお膝元ですね。あれ?もしかして…

須藤

そうです。親が榛名山にあやかって「はるな」って名付けたそうです。

市内にジュニアオーケストラがあって、小さい頃そこで楽器を始めました。群馬県はジュニアオケが盛んなんです。それぞれの市にジュニアオケがあって、月に1度群馬県全部のジュニアオケで集まって合同練習があったり、年に何度か合宿したりしていました。合宿ではOBOGの方々も教えに来てくれて、また自分も中学生くらいになると、新しく入ってきた後輩たちに楽器を教えることもあって「先生になりたいな」と思っていました。なので、音楽をコミュニケーションツールの一つとして考えて、演奏だけでなく、リトミックや音楽療法の勉強もしたいなと思って音大に入りました。

小倉

音大というと、レッスンを受けたりオーケストラの授業があったりと楽器を弾いてばかりいるイメージがあるけれど、様々な「音楽」に関する授業があるよね。

須藤

そうですね。その中で、音楽ワークショップや参加型の演奏会の企画を生徒で考えていく、という「ミュージックコミュニケーション」という授業があって「面白そうだな」と思って取ってみました。そしてその授業で助手をされていたのが、夏樹さん(司会のなつきおねえさん)で。

小倉

なんと!夏樹先生(笑)

須藤

そうです(笑)

でもその授業は先生も生徒も一緒にディスカッションしていく参加型の授業だったので、たくさんお話もしたし、助手の先生というより、頼りになるおねえさんという感じでした。そんなある日、夏樹さんが「みんこと」のオーディションのことを教えてくれたのです。

小倉

それが「みんこと」を知ったきっかけ?

須藤

はい。ジュニアオケでの経験もあって、子どもたちに演奏を届けたり、お客さんと距離が近いコンサートをしたいっていう思いは以前からから持っていました。だから「みんこと」のホームページやYouTubeの演奏動画を観て「これだ!」って思いました。

須藤

私、「みんこと」のオーディションが人生初のオーディションだったんです。しかも、大学の実技試験の翌日でした(笑)。なので、色々準備はしていったつもりでしたけれど不安でした。でも、演奏審査の最後の曲で横溝さん(アートマネージャーのヨコミゾヒロユキ)が一緒に弾いてアンサンブルしてくれたんです。それがものすごく楽しくて…それまでの緊張も吹き飛んでいきました。「この人とまた一緒に演奏できたらいいな」と思いながらオーディション会場から帰ったことを覚えています。

小倉

そして見事合格、めでたく「はるなおねえさん」デビュー!といきたかったワケですが…昨年はコロナの影響でデビューも延びてしまいましたね。

須藤

昨年の3月に「みんこと」のコンサートを初めて見学に行って、あっという間に引き込まれました。

子どもたちがとても楽しんでいて、これから自分もこういうことをやっていくんだっていうものを見に行ったというより、私もコンサートを聴いてすごく楽しんだ子どもたちの1人、という感じでした。

ただ、そのすぐあとに緊急事態宣言が出てしまって…。自粛期間が開けて、2回目の見学ときに研修を受けました。その研修でメンバーの皆さんと一緒に弾かせてもらった時、音楽の表現の幅というものに「私、おいていかれてる!?」と感じて。でもその後の本番を見学した時、響子さん(ヴァイオリンのきょうこおねえさん)が弾いているのを聴いて、自分の演奏との違いがとても良く分かって…ここはこう弾けば良いのか、あのフレーズはああいう風にアプローチすれば良いのかってとても勉強になりました。そしてデビューに向けて「こういう風に弾きたい」という演奏の幅をもっと広げたらおいていかれることも無いんじゃないかと練習しました。

小倉

そして1年越しのデビューの時!

須藤

とても緊張していて、正直吐きそうなくらいでした(笑)

小倉

そうなの?本番前から笑顔も多かったのに。

須藤

いや、もう緊張して笑うしかないという感じで…でも子どもたちに「はるなおねえさーん」って呼ばれてスイッチが入りました。緊張のドキドキが子どもたちは次にどんな表情を見せてくれるんだろう?っていうワクワクに変わっていきましたね。

小倉

最後に「はるなおねえさん」としての今後の抱負をお願いします。

須藤

まだ一緒になっていないメンバーの方もいるので、これから一緒に演奏していくのが楽しみです。音楽を通して子どもたちに、たくさんのワクワクドキドキを感じとってもらえるようなおねえさんになりたい、と思います。

皆さん、みんことにYouTubeチャンネルがあるのはご存知ですか?コンサートの舞台裏やアーティストからのショートムービーがアップされています。その中に、はるなおねえさんのデビュー当日の動画もありますので、ぜひご覧になってくださいね。

▼みんことYouTubeチャンネルはこちら

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(文・構成:小倉勇樹)


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