きょうこおねえさん（中村響子）／みんことメンバー深掘りインタビュー

クリスマスの予定は…「みんこと」です！24日、25日に伺う園の皆さん、楽しみにしてて下さいね。ただ、今年は「みんこと」恒例のクリスマスの親子イベント(※)が出来なくて…とても残念です。

そうですね。横溝さんとはオーケストラのお仕事でご一緒したことがあって、そこで初めてお会いしました。その時はそんなにお話出来なかったんです。初対面だったし無口な方に見えて「あまり喋らない方なのかな」と(笑)

ハジけてる(笑)。その時はそんなにお話出来ませんでしたが、せっかくのご縁でしたしFacebookで繋がって…そうすると横溝さんが繋がっている「みんこと」の記事をシェアされていて、それをずっと見ていて「すごい楽しそうだな、良いな」と思っていたら、オーディションの案内が出て「はっ！応募する！」と。

そうですね。香川ちゃん(フルートのえりおねえさん)と同じタイミングでした。実はオーディションの日程は既に予定が入ってしまっていてダメだったんですよ…。「とても残念」と思ったんですが、凄く入りたかったので久しぶりに横溝さんにメッセージを送ったんです。「いつも活動見てます。今度オーディションがあるとのことですが日程の都合がつかなくて…また今後オーディションを行う可能性はありますか？」って。そうしたら「そういうふうに思ってくれてとても嬉しいです。別日で何とかできないか考えます」とお返事下さって、わざわざ別日にオーディションを組んで頂けたので、受けることができました。

全く知らない人じゃなかったから、というのもあったのかな。

私、「いつか子ども向けの活動をしたいな」とずっと思っていたんです。でも漠然と思っていただけで…そんな中、横溝さんと知り合って「みんこと」のホームページやFacebookでおにいさんおねえさんの演奏のことや活動報告を見ていました。まず「おにいさん、おねえさん」と呼ばれている雰囲気が良いなと思って…実は私、小さい頃ずっと「おかあさんといっしょ」の歌のお姉さんになりたくて…

そうなんです。小さい頃歌うことや踊ることが好きだったので「おかあさんといっしょ」を毎日見ていました！見ている中で、その歌のお姉さんに憧れていて、久しぶりにその思いがふつふつと沸き上がってきて、私も「きょうこおねえさんと呼ばれたい！」と(笑)

緊張しましたよ～(笑)

もう朝からドキドキでした。正直、緊張しすぎてあまり覚えてないんです…でも子どもたちに「きょうこおねえさーん」って呼ばれて「夢が叶った～！」って思いました。伺った園から帰りにプレゼントを頂けて、とても嬉しく、そして美味しかったのを覚えています(笑)

4、5月は抜け殻みたいになってました。3月頃まではまだ仕事もあったんですが、4月からどんどん無くなっていって…やるかもしれない、やるかもしれないってずっと引っ張られて、でも無くなりました…の繰り返しで疲れてしまって。それで少し抜け殻期間があったんですが「このままじゃいけない！」と思って、まずは整理整頓したんです。「みんこと」の楽譜をすごい整理したんですよ。園から子どもたちの歌っている曲や好きな曲をリクエストしていただきますよね。

そうです。中には旋律だけが書いてある譜面を頂くこともあって、4人でどう楽しく演奏していくかアレンジが必要な場合もあるので、事前に譜面を見て「ここはこうやって弾こうかな」と考えていくのでその譜面がたくさんあるんです。それを「あいうえお順」に並べてまた同じ曲のリクエストがあったときに「あ、これは前にも弾いたことがある曲だな」ってすぐに取り出せるようにしました。ずっとやりたいなって思っていたことを腰を据えてやりました。

あとはいつかやってみようと思って買っておいた楽譜を気ままに弾いてみたりとか…なるべく楽器に触れる時間を持続させたいと思っていたけれど、正直弾けない日もありました。モチベーションがプツッと切れてしまって、ただ練習するというのが辛くて難しくて…

そうなんですよね。何をしても気分が晴れないというか…

前回、香川ちゃんも言っていましたが、私も「この場所に戻ってきた～」と嬉しい気持ちでいっぱいです。「みんこと」のヴァイオリンは四重奏のパートとしてはセカンドヴァイオリンの役になることが多いので、メロディもあるけど、内声としてアンサンブルを支えるという役割もあります。ヴァイオリンは華やかなイメージがあると思うんですが、内声に徹してしまうと埋もれてしまい地味な感じになってしまうので、ヴァイオリンの華やかさが失われないように、バランスをいつも試行錯誤しています。

こういう世の中になって、こういうときだからこそコンサートとか「生」の体験って必要なのかなって思います。もちろん普通の日常の中にそういう体験があっても素敵なんですが「こういうときだからこそ感じてもらえるもの」があると思うんです。

音楽は実体というか、価値がすごく見えにくいじゃないですか。「1万円だから良い」とかそういうものとも違うと思うので…何が良いのか見ただけでは分かりにくいし、実際に体験してみて気づくことがあるものなので、是非色々な方に「みんこと」のコンサートを体験して頂きたいって思います。

そして、私が「みんこと」のコンサートを「この場所に戻ってきた」って思ったように、聴いて頂いた皆さんにも「みんことのコンサートって楽しかったな」「前もこんな良い気持ちになったな」って思って頂ける、ホッとするような拠り所でありたいな、って思います。